2015 Fiscal Year Annual Research Report
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25870661
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Research Institution | Otaru University of Commerce |
Principal Investigator |
原口 和也 小樽商科大学, 商学部, 准教授 (80453356)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 組合せパズル / 組合せ最適化 / アルゴリズム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題では「数独」や「不等式」などのラテン方陣完成型パズルを取り扱ってきた。主な研究実績は以下の3点である。 1.「不等式」に関する被験者実験を実施し、パズルが持つ数理的な特徴と、人の感じる難易度の関係について調べた。「パズルベース」の実現形の一つとして、マルチタップアプリ「ふとうしきパズル」を開発した。これは Apple 社の iPad で動作するアプリだが、難易度の設定等に本研究で得られた知見を盛り込んでいる。当該アプリは、AppStore から無償でダウンロード可能である。 2. 一般のラテン方陣完成型パズルでは、「部分ラテン方陣」が与えられる。プレイヤーは空きマスに1以上n以下の整数を割り当てなければならないが、ラテン方陣条件のみならず、各パズルに固有の制約条件を満たすようにしなければならない。プリミティブな関連問題の1つである「部分ラテン方陣最大拡張問題」について、本研究課題では効率の良い局所探索アルゴリズムを研究してきた。前年度までの研究をとりまとめたほか、対称ラテン方陣における同様の問題について、アルゴリズムの拡張を行った。 3. 与えられた6色のそれぞれが各面に塗られた立方体を、マクマホン立方体という。与えられた1x1x1マクマホン立方体の集合から、2x2x2マクマホン立方体を構成するパズルについて研究を行った。最も顕著な業績として、既往研究で指摘されていた未解決問題を解決したことが挙げられる。
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Remarks |
「ふとうしきパズル」は iPad からアクセス可。
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