2014 Fiscal Year Research-status Report
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25870682
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Research Institution | Mejiro University |
Principal Investigator |
杉本 希映 目白大学, 人間学部, 専任講師 (90508045)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 学校支援ボランティア / 大学生 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度は、研究目的に関わる実践として、大学生を学校支援ボランティアとして17名小学校に派遣し、1年間のボランティアをサポートする活動を実施した。昨年同様、区の教育委員会と連携し、学生と小学校のマッチングにより学校を決定し、5月中旬からボランティア活動が開始された。活用校に対する説明、ボランティア学生に対する指導は、昨年度と同様で行った。全員が1年間のボランティア活動を継続し、本年の実践は3月で終了となった。 上述の研究実践の中で、研究目的のⅡ、大学生による学校支援ボランティアによる効果測定のため、ボランティア学生に対してはボランティア活動の前後で質問紙調査を実施、活用校に対しては活動後に質問紙調査を実施した。その結果をまとめ、その一部を日本発達心理学会において「大学生による学校支援ボランティア経験者の困難感の検討」というテーマでポスター発表を行った。また、International Psychological Applications Conference and Trendsにおいて「THE CHANGE OF VOLUNTEER STUDENTS AND THE USERS.-EVALUATIONS OF VOLUNTEERING PROGRAM IN ELEMENTARY SCHOOL IN JAPAN‐」というテーマでの発表が採択され、ポスター発表を行った。 研究目的Ⅲ、効果に影響を及ぼす要因の検討のため、昨年度活動をしたボランティア学生6名にインタビュー調査を実施した。研究Ⅲは当初、質問紙調査による研究を予定していたが、より目的に沿った結果を得るため、インタビュー調査に切り替え、質的なデータを分析することとし、現在分析中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2年目の本年度の研究計画は、おおむね順調に進展していると評価する。 研究Ⅱ「大学生による学校支援ボランティアによる効果測定」については、質問紙調査を実施しデータの分析まで進み、その一部は学会において発表も行った。研究Ⅲ「効果に影響を及ぼす要因の検討」においては、量的調査から質的調査に変更した関係で、一部、データの収集が足りない状況であるため、分析は行わず、来年度の前半にさらにインタビュー調査を数名実施し、分析に取り掛かる予定である。多少の遅れはあるが、来年度の前半には分析は終わる予定であり、残りの後半に研究全体の結果をまとめていけると考えているため、研究計画自体に大きな変更はせずに実施していく。
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Strategy for Future Research Activity |
研究Ⅰ・研究Ⅱについては、収集したデータをもとに、さらに分析を進め、結果をまとめていく。それらを随時、学会発表し成果を公表していく。 研究Ⅲについては、調査方法を変更したため、来年度インタビュー調査を追加して実施することとした。調査協力者については既に確保してあり、問題はない。来年度のなるべく早い時点でインタビュー調査を行い、分析に取り掛かれるようにする。分析は、質的データの分析方法である、修正版グランデッドセオリーアプローチを用いることとする。
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Causes of Carryover |
今年度予定していた分析において人件費を見込んでいたが、分析方法を変更したため今年度はデータの分析まで実施することができなかった。そのため次年度使用額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
今年度できなかったデータの分析において、データ入力や分析のための人件費として使用する予定である。
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Research Products
(2 results)