2015 Fiscal Year Annual Research Report
幼年期の子どもがもつ科学的思考の萌芽とそれに呼応した支援に関する実践的研究
Project/Area Number |
25870693
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Research Institution | Teikyo Heisei University |
Principal Investigator |
大貫 麻美 帝京平成大学, 現代ライフ学部, 准教授 (40531166)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 科学的思考の萌芽 / 科学教育プログラム / 科学リテラシー / 科学教育 / 幼児教育 / 理科教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.継続調査の実施:平成25年度より研究協力を依頼している東京都内の公立保育園において、複数の保育活動場面についての記録調査を行った。また、保育実践者への聞き取り調査を行った。 2.文献調査の総括・調査事例の分析:文献調査の総括を行うとともに、平成26年度に分析対象とした事例調査について、その再現性を確認する目的で、先行研究で分析した事例と同一内容のプログラムで、異なる幼児を対象として行った事例について、新たに分析を行った。 3.研究成果発表: (1)口頭発表:得られた研究成果について、3件の学会発表を行った。発表学会名:日本保育学会第68回大会,日本理科教育学会第65回全国大会,日本保育学会第69回大会。 (2)論文・広報用冊子:学会発表をふまえ、2本の論文を発表した。1つは本研究で調査対象とした実践プログラムを含む「理科読」の歴史を総説している。もうひとつは、事例研究である。また、3年間の研究成果を幼児教育実践現場に広く公開するため、幼児教育実践者や実践機関に配布する冊子を作成した。冊子の概要は、1章:本研究の背景,2章:「理科読」プログラムの実践過程で見られる科学的思考の萌芽,3章:子供の科学的思考を育む保育者の支援の在り方,4章:今後の展望である。分析対象とした「理科読」プログラムの指導計画やそこで見られる子供の科学的思考の萌芽の具体例のほか、活用できる図書の紹介や幼稚園での学びに関して見識の深い実践・研究者からの寄稿や、聞き取り調査の内容を踏まえ執筆した内容が含まれている。(冊子題目『幼年期の子どもがもつ科学的思考の萌芽とそれに呼応した支援に関する実践的研究』(幼児教育実践者・機関等へ配布))
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