2014 Fiscal Year Annual Research Report
サービス品質向上・保証を目的としたP2Pストリーミング配信技術に関する研究
Project/Area Number |
25870696
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Research Institution | Tokyo University of Information Sciences |
Principal Investigator |
花田 真樹 東京情報大学, 総合情報学部, 准教授 (40373039)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 再生途切れ時間 / P2Pストリーミング / デッドライン / バッファリング時間 / 可用帯域推定 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,インターネットを介したオンデマンド型ストリーミング配信において,サービス品質向上・保証を目的としたP2P技術を確立することである. H26年度は,下記の内容の検討・提案を行った. 1.サービス品質保証(品質保証型)を目的としたP2P環境におけるストリーミング配信方式:本研究項目では,平成25年度の研究において明確になっていなかったバッファリング時間と再生途切れ時間の関係性を明らかにした.シミュレーションによる評価により,バッファリング時間を大きくすると再生途切れ時間が大きく短縮することが明らかになったため,許容可能な再生途切れ時間に対するバッファリング時間の設定が可能となった. 2.サービス品質向上(最善努力型)を目的としたP2P環境におけるストリーミング配信方式:本研究項目では,再生途切れの許容時間がある場合を想定したストリーミング配信方式の検討を行った.具体的には,平成25年度の研究において,再生デッドラインを考慮した方式の有用性が分かっているため,再生デッドラインを考慮し,確率的にピースを選択する発見的手法を用いた方式の検討を行った.シミュレーションによる評価により,P2Pネットワークにピアの参加する時間間隔が長い場合では,従来方式(BIS方式,BiToS方式)と比較して,再生途切れ時間が短縮することを示した. 3.End-to-End遅延情報を用いた可用帯域推定手法:本研究項目では,平成25年度の(3)の研究項目で実施した可用帯域予測算出式の検討を基に,この可用帯域予測算出式を用いた可用帯域推定方式の提案を行った.また,実機への実装を行い,ネットワーク負荷軽減と推定精度の観点から評価を行った.実機における評価では,従来方式(Pathload)と比較して,推定精度を同等にした場合25%程度の負荷軽減を実現できることを示した.
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Research Products
(3 results)