2013 Fiscal Year Research-status Report
主張における他者配慮の包括的理解および促進方法の開発
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25870809
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | Rissho University |
Principal Investigator |
江口 めぐみ 立正大学, 公私立大学の部局等, 助教 (40550570)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 主張性 / 他者配慮 / 大学生 |
Research Abstract |
平成25年度は、他者配慮の効果について、包括的に把握することを目的として研究を実施した。主張における他者配慮に関する記述について,国内外の関連論文・文献や,一般図書等から幅広く収集を行った。また大学生約150名を対象に,他者配慮のエピソード(具体的場面・動機・効果)に関する自由記述を求めた。その結果,主張における他者配慮として,言語的表現だけでなく、非言語的表現の記述が複数見られ、表情や服装、化粧等の記述も見られた。また動機も個人的なレベルから道徳規範に基づくものまで様々であった。現在は、面接によってより詳細な大学生の他者配慮を明らかにするとともに、非言語的表現を含めて他者配慮の下位分類を整理し、チェックリストを作成予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
他者配慮の記述収集および大学生への予備調査を実施済みである。予備調査では先行研究で得られなかったような、新たな他者配慮の記述が得られているため、検討を慎重に行っている。そのため、論文の執筆が予定よりやや遅れているものの、全体としては、おおむね順調である。
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Strategy for Future Research Activity |
大学生への調査を実施し、分析と学会発表を行う予定である。研究計画変更の可能性は現在のところ低いが、もしあるとすれば、調査の回数や調査対象の人数が増えることが予想される。この点については、すでに複数の調査先を確保しており、実施に支障はないと考えられる。また日本の主張性研究の第一人者である濱口佳和氏より適宜指導を受けていること、調査実施の際は、所属機関の倫理委員会の承認を得て行うことから、計画変更後も、適切に研究を遂行することが可能と考えられる。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
予算の立案時点では、国際学会(Society for Research in Child Development)での発表を予定していたが、学内行事が重なり、また責任担当者に割り当てられたため、渡航がかなわなくなった。またPC(SONY VAIO VPCF139FJ)の購入を予定していたが、次年度に,より高性能のPCが販売されることが判明した。高性能版を購入するほうが、研究遂行に役立つと考えたため、購入を延期した。 本年度は、国際学会への参加と購入延期をしたPCの購入を行う予定である。また調査に必要な物品の購入と、研究遂行のためのアルバイトを雇用予定である。
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