2014 Fiscal Year Annual Research Report
The identification to transcription factor activated by Akt and the investigation for the relation between the transcription factor and antidepressant effect.
Project/Area Number |
25870844
|
Research Institution | St. Marianna University School of Medicine |
Principal Investigator |
中野 三穂 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助教 (90621574)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | 抗うつ薬 / Akt / プロテオミクス |
Outline of Annual Research Achievements |
近年、抗うつ薬の効果はシナプス間隙での変化だけで説明がつかないといわれてきている。申請者は近年精神疾患領域において注目されている、抗うつ薬の受容体以降の情報伝達系に介して研究を行った。 SSRIの一種であるフルボキサミンによってAkt-1のリン酸が増加することを示した。このメカニズムはBDNFによるtyrosine kinases receptor (TrkB)を活性化し、phosphoinositide 3-kinase (PI3K)を介しての系と、PLC- γ/ IP3/Ca2+ pathwayを介してsigma-1受容体を活性化させたPI3Kを活性化させる系との両方の系が関与しAkt-1のリン酸が増加ていることを示した。そこで、さらにプロテオミクス的手法を用い抗うつ薬により変化するタンパル質を解析した。 SNRIであるミルナシプラム耐性HT22細胞を作成し、対照のHT22細胞とのタンパル質の発現の差をプロテオミクス的手法を用いて解析した。両群の比較を2D-DIGE法を用いて二次元電気泳動後、MSにてタンパル質を解析した。その結果、tRNA ligase, glucose-regulated protein, Histone-binding proteinなどのタンパル質変化を認めた。 現在さらにこれらのタンパル質が抗うつ薬との作用にどのように関与しているのかを各タンパク質のsiRNAをHT22細胞投与し各タンパク質のノックダウンした後、Akt-1のリン酸が増加ているかを検討している。
|
-
-
[Journal Article] 抗不安薬の適切な使用方法2014
Author(s)
長田賢一, 渡邉高志, 田口篤, 芳賀俊明, 武藤亜矢, 牛谷真由美, 柳田拓洋, 中野三穂, 貴家康男, 山口登.
-
Journal Title
Modern Physician
Volume: 34(6)
Pages: 719-723
Open Access
-
-
-
-
-
-
[Presentation] 双極性障害の症状と睡眠障害に対する検討2014
Author(s)
長田賢一, 牛谷真由美, 瀧沢絵里, 中野三穂, 渡邉高志, 田口篤, 芳賀俊明, 武藤亜矢, 貴家康男, 山口登
Organizer
日本睡眠学会第39回定期学術集会
Place of Presentation
あわぎんホール(徳島県・徳島市)
Year and Date
2014-07-03 – 2014-07-04