2014 Fiscal Year Research-status Report
温熱シートによる温熱負荷が血中インスリン感受性に与える影響
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25870939
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Research Institution | Baika Women's University |
Principal Investigator |
長井 雅代 梅花女子大学, 看護学部, 助教 (60623551)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 温罨法 / アディポネクチン / suPAR |
Outline of Annual Research Achievements |
温罨法の代謝機能に関する影響については報告がなされていないことから、本研究では短期間の継続した温熱シートの使用が局所及び全身代謝に与える影響を主に糖代謝関連、抗動脈硬化系の指標を使用して検討している。 平成26年度は、前年度の研究結果として得られた「骨格筋への温熱刺激による血中アディポネクチンとsuPARの変化」のメカニズムを検討するため、培養細胞を使用したリアルタイムRT-PCRによる解析を実施予定であった。使用予定であるヒト骨格筋細胞(SkMc)及びマウス脂肪細胞(3T3L-1)を入手し、培養条件や分化条件、リアルタイムRT-PCRの条件を実験により確認した。また、検討タンパクの選定も行った。 アディポネクチンはどのようなメカニズムで増加・減少するのかは明らかにされておらず、また血中でのアディポネクチンレベルは厳密にコントロールされていることから複雑な経路が存在すると考えられているが、分泌に関与するメディエーターについては明らかにされていないため、温熱刺激によってどのような変化があったのか検討することは重要と考えられる。そのため、今後は温度変化によって、血中アディポネクチンやsuPAR発現に関与すると考えられるmRNAの特定を予定している。またsuPARでは性差による結果の違いがあったため、性ホルモンの存在下での検討を予定している。さらに血中でのモニタリングが可能になる分泌蛋白も探索して温罨法の効果を評価できる方法を検討する。(平成26年9月5日~平成27年10月15日まで休暇研究中断中)
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在は産前産後の休暇及び育児休業の取得に伴い研究を中断しているが、中断前の進行状況としてはおおむね予定通り進展している。研究再開後に予定通り培養細胞を用いて発現が変化するmRNAの特定を行う予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
ヒト骨格筋細胞、マウス脂肪細胞を使用して温度変化や性ホルモン存在下などでの条件を加えて刺激を与えた時の関連タンパクのmRNA発現量の変化をリアルタイムRT-PCRを使用して確認する。 また、現在は成果発表の準備中であり論文発表および学会発表を行う予定である。
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Causes of Carryover |
研究者が産前産後休暇および育児休暇を取得して研究を中断しているため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
当初の研究計画通りに実験にかかる物品費、成果発表準備にかかる旅費や英文構成費等に使用予定である。
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