2014 Fiscal Year Research-status Report
がんの終末期を迎える人と家族を支えるための啓発プログラムの実施と評価
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25870942
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Research Institution | Setsunan University |
Principal Investigator |
竹下 裕子(吉田裕子) 摂南大学, 看護学部, 講師 (10437668)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 終末期がん看護 / ターミナルケア / 啓発教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年7月に以下の原著論文を発表した。これは現在助成を受けている研究に関連する論文であり、啓発プログラムの意義を裏付ける結果を得ている内容となっている。<竹下裕子,佐藤禮子:終末期がん患者の身近な人々とのつながりを維持するための行動.日本臨床死生学,vol.18/19,58-67,2014.>平成26年6月に、平成25年と同様のアンケート調査を行った。大学生の”末期ガン”に対するイメージおよび患者支援に対する意識についてのアンケート調査であり、看護系以外の大学生・大学院生を対象にターミナルケア講義60分および遺族の講演30分、計90分の授業を行い、授業終了後、無記名自由記述式質問式調査を実施した。平成25年には22名、平成26年には31名からの回答を得、合わせて53名の回答を分析した。この研究成果は、平成26年11月に第20回日本臨床死生学会(神奈川)で口演発表した。さらに、平成26年10月に、勤務先の大学祭に訪れた地域住民を対象に、「末期ガン」に対するイメージおよび患者支援に対するアンケート調査を実施した結果、がん末期の状態の人やその家族に対する関心は高いが、終末期医療や緩和ケア・ホスピスに関する知識は少ないことが明らかとなった。現在、これまでの研究成果を踏まえた啓発プログラムを考案し、公開セミナーとしての公表を平成27年に開催する計画であり、医療研究倫理審査申請書を提出し、準備を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新設学部の運営に携わっており、平成26年度は1期生の初めての当該領域病院実習がスタートし、その運営でほとんど大学内に不在となり、研究推進の時間確保が難しかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度に啓発プログラムとして「公開セミナー」を開催する計画であり、開催後に参加者にアンケート調査を実施する。参加者の人数が今のところ予測できないため、その参加・調査協力者の人数により、平成28年度にも継続して公開セミナーを開催するかどうかを検討する。十分な回答数が得られたら、結果の評価を行う。
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Causes of Carryover |
今年度に予定していた公開セミナー開催が年度を超えて遅れているため、次年度使用額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成27年度に公開セミナーを開催する計画にあるので、開催費用として未使用額と合わせて使用する。
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Research Products
(2 results)