2014 Fiscal Year Research-status Report
3次元的接着環境下でのがん増殖メカニズムと細胞外分泌小胞によるその制御機構の解析
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25870947
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
長野 真 東京理科大学, 付置研究所, 研究員 (50572715)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 細胞生物学 / がん浸潤・転移 / がん増殖 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、三次元適応株で特異的に変化しているタンパク質発現およびタンパク質リン酸化の同定を試みるために、種々のタンパク質リン酸化およびプロテアーゼ発現プロファイル解析を行った。同解析では、膜受容体のリン酸化、MAPK関連分子のリン酸化、細胞ストレス関連分子の発現、アポトーシス関連分子の発現、プロテアーゼ/プロテアーゼ阻害因子の発現をそれぞれプロファイルするために、種々のProteome Profiler アレイキット(R&D systems製)を用いて解析した。 さらに、三次元適応株で特異的にリン酸化レベルが変動する分子を網羅的に同定するために、リン酸化タンパク質の精製法として、Phos-tagによる精製法の確立を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
リン酸化タンパク質の網羅的精製法の確立が予定より遅れている。タンパク質の抽出、Phos-tagにリン酸化タンパク質を結合させる条件、同tagからタンパク質を溶出する各条件のさらなる検討が必要である。 一方で、当初予定していなかったProteome Profilerを用いた解析を導入したことにより、この方法を用いた三次元適応株に特異的な分子の同定が期待できる状況になってきている。
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Strategy for Future Research Activity |
現在の方策を継続する。
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Causes of Carryover |
購入予定の試薬が在庫切れとなっており、年度内の入手が困難であったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
購入を予定していた試薬購入に充当する。
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