2014 Fiscal Year Annual Research Report
英語教育のための適応型学習支援システムの開発と実践への導入
Project/Area Number |
25870967
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Research Institution | University of Marketing and Distribution Sciences |
Principal Investigator |
住 政二郎 流通科学大学, 商学部, 准教授 (60441341)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 外国語教育 / 英語教育 / 適応型学習支援システム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,学生一人ひとりの英語力と学習行動特性を把握し,適切な教材を自動的に選択して提供する,英語教育のための適応型学習支援システム (Adaptive Learning Management System) を開発し実践に応用することである。
この目的を実現するために平成26年度は,平成25年度の成果を踏まえ,適応型学習支援システムを開発し実践に活用した。本システムの開発過程では,(1)学習者の解答プロセスを定性的・定量的に調査,(2)解答時に必要なヒントを開発,(3)学習者の解答に応じて適切なヒントと問題項目を提示するシステムを開発,そして(4)授業実践に活用した。上記(1)では,平成25年度の研究成果で開発したプレイスメント・テスト(ver. 2.0)の問題項目100問を使い,英語の習熟度別に被験者を募りテストを実施した。その後,各受験者は20問からなるテストを再受験した。その際,各受験者には,思考の過程を発話しながら受験してもらい,その発話データを分析し,習熟度別の解答プロセスの特徴を抽出した。上記(2)では,上記(1)のデータに基づき,習熟度別に解答プロセスに必要な段階的ヒントを開発した。上記(3)では,項目反応理論を使い適応型テストのシステムを開発した。このシステムによって,学習者の解答に応じて必要なヒントと適切な問題項目を提供できるようになった。上記(4)では,実際の授業での活用を行った。以上の結果,入学時のプレイスメント・テストから,日常的な授業,そして必修外国語(英語)の授業が修了する2年次まで,一貫した外国語教育のための適応型学習支援システムの開発を行うことができた。
上記の各プロセスの成果は,各種の学会発表および論文・書籍として公開された。
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