2013 Fiscal Year Research-status Report
地域住民における作業機能障害の記述疫学および医学的指標との関連性の検証
Project/Area Number |
25870977
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | Kibi International University |
Principal Investigator |
三宅 優紀 吉備国際大学, 保健医療福祉学部, 講師 (40469317)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 作業機能障害 / 職業性ストレス / 血液バイオマーカー / 勤労者 |
Research Abstract |
本研究の目的は、作業機能障害の存在率を調査し、医学的指標との関連性を明らかにすることである。作業機能障害と医学的指標との検証をする前に、精神機能(職業性ストレス等)と血液テータ等の関連性を先に明らかにする必要があったため、作業機能障害の存在率の調査とあわせて実施した。今後は作業機能障害を含め、血液データ等との関連を調査していく予定である。 1.勤労者における作業機能障害の存在率は約75%であった。種類別存在率は、作業周縁化41.5%、作業疎外47.7%、作業不均衡61.5%、作業剥奪40.0%であった。現在約600人のデータでも解析を進めている。 2.作業機能障害と職業性ストレスには正の相関を認めた。またBMI、血圧とも関連が認められた。(WFOTで発表予定)。 3.職業性ストレスは年配者に多く、過去の喫煙や少量の飲酒、呼吸機能の低下や高HDL-Cと関連していた。抑うつ気分は若年者で飲酒、低HDL-Cと関連していた。精神機能は、血圧や動脈硬化等の循環器疾患との関連性の可能性が示唆された(第86回日本産業衛生学会で発表)。 4.呼吸機能(FEV1%、FeNO)が高くなるほど、職業性ストレスは低くなることが認められた(第87回日本産業衛生学会で発表予定)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初予定していた対象者から急遽協力が得られないことになったため、可能なところから研究をスタートさせた。 また、作業機能障害と医学的指標の関連性を検証する前に精神機能と血液データや生活習慣との関連性を先に調べる必要があったため、そちらの研究から開始した。
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Strategy for Future Research Activity |
血液サンプルを提供してもらえる企業を探し、依頼中である。また現在論文を投稿中である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
当初、鍵付き保管庫を購入予定にしていたが、大学から保管庫を提供されたため、購入していない。また研究協力が得られなかったことより、できるところから研究を開始したため。 今年度申請した予算と合わせて使用する予定である。
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Research Products
(5 results)
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[Presentation] 勤労者における血液バイオマーカーと精神機能との関連性の検討―職業性ストレスと抑うつの尺度を用いた横断研究―
Author(s)
三宅優紀, 髙橋秀和, 久保正幸, 汪達紘, 佐藤美恵, 吉田純子, 張燃, 築山依果, 鄒宇, 舟久保徳美, 叶欽霞, 石井香代子, 井上清美, 荻野景規
Organizer
第11回日本予防医学会学術総会
Place of Presentation
日本科学未来館
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[Presentation] 職業従事者におけるストレスに関するスコアと生活習慣及び血液バイオマーカーとの関連性についての検討
Author(s)
三宅優紀, 髙橋秀和, 久保正幸, 汪達紘, 佐藤美恵, 吉田純子, 張燃, 築山依果, 鄒宇, 舟久保徳美, 叶欽霞, 石井香代子, 井上清美, 荻野景規
Organizer
第86回日本産業衛生学会
Place of Presentation
ひめぎんホール
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