2014 Fiscal Year Research-status Report
地域住民における作業機能障害の記述疫学および医学的指標との関連性の検証
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25870977
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Research Institution | Kibi International University |
Principal Investigator |
三宅 優紀 吉備国際大学, 保健医療福祉学部, 講師 (40469317)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 作業機能障害 / 地域住民 / 生活習慣病 / 血液 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、作業機能障害の存在率を調査し、医学的指標との関連性を明らかにすることである。 初年度は1.作業機能障害の存在率、2.作業機能障害と職業性ストレスとの関連性、3.精神機能評価と医学的指標の関連性を明らかにした。 平成26年度は、その一部の結果を日本予防医学会雑誌へ論文投稿し受理された(日本予防医学会雑誌 2014)。概要であるが、65名のリハビリスタッフにおける作業機能障害の存在率は約75%であった。CAOD(作業機能障害の評価)において確認的因子分析をしたところ、作業周縁化、作業剥奪、作業疎外、作業不均衡の因子構造が確認でき、勤労者にも転用可能性があると予測された。さらに、作業機能障害が高いほど職業性ストレスも高いことが明らかとなった。社会的支援が高いほど作業機能障害は軽度であった。よって産業保健分野において、作業機能障害という新たな視点で評価や介入できる可能性が考えられた。現在、さらに対象者を約600名に増やして解析中である。 また、地域特定検診対象者である地域住民(中年~高齢者)から研究協力が得られたため疫学研究が実施できた。得られた結果を整理しデータ入力が完了したところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究機関や対象者からなかなか協力が得られず、研究開始が滞っていたが、26年度は地域住民からデータを得られることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
データを解析し、論文投稿を目指す。
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Causes of Carryover |
産休・育児休暇に入ったため当初の予定より使用する額が小さくなった。 復帰後、次年度より使用していく。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
28年度より予算を使用していく予定である。
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