2018 Fiscal Year Annual Research Report
Descriptive epidemiology of occupational dysfunction and association between occupational dysfunction and medical indicators in community-dwelling
Project/Area Number |
25870977
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Research Institution | Kibi International University |
Principal Investigator |
三宅 優紀 吉備国際大学, 保健医療福祉学部, 講師 (40469317)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 作業機能障害 / メタボリックシンドローム / 地域住民 / 心理的問題 |
Outline of Annual Research Achievements |
【目的】作業機能障害と医学的指標(メタボリックシンドローム,MetS)との関連性を疫学的に明らかにすることであった. 【対象と方法】対象は健診を受診した地域住民1,514名であった.作業機能障害の種類と評価(CAOD)の合計点を低値群,中等度群,高値群の3分位に分け,多変量調整オッズ比(OR)をロジスティック回帰分析で算出した. 【結果】作業機能障害の存在率は4.7%であった.ロジスティック回帰分析の結果,CAOD低値群に比べ高値群では,MetSのORが高く[OR = 1.92(95% CI: 1.17-3.17)],この関連は高齢者群(65歳以上)で特に顕著であった.肥満群(BMI25以上)では,CAOD高値群において脂質異常の割合が高く[OR = 2.08(95% CI: 1.17-3.68)],この関連は高齢者群において顕著であった.非高齢者群(65歳未満)では,CAOD高値群において高血圧の割合が高かった[OR = 2.02(95% CI: 1.05-3.89)].耐糖能異常については,非高齢者群においてORが0.39(95% CI: 0.17-0.92)であった. 【考察】作業機能障害は,心理的問題の前段階に起こるとされている.今回心理的問題の評価はできなかったが,作業機能障害は心理的問題を介して,MetSやその関連要因に関連があったと考えられる.CAODは,16項目であり簡易に実施でき,疫学研究に向いている.したがって,早期より作業機能障害の評価と介入をすることで,MetSを予防できる可能性がある.作業機能障害とMetSとの関連性が示されたことで,作業機能障害の評価が予防医学領域の新たな指標となる可能性がある.
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