2014 Fiscal Year Research-status Report
砂漠化前線地域における小規模農民および牧民の食料確保とレジリアンスに関する研究
Project/Area Number |
25871064
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Research Institution | Research Institute for Humanity and Nature |
Principal Investigator |
石本 雄大 総合地球環境学研究所, 研究部, 外来研究員 (10521990)
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Project Period (FY) |
2013 – 2016
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Keywords | レジリアンス / 食料安全保障 / 砂漠化 / 農民 / 牧民 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度はアフリカ半乾燥熱帯に位置するザンビアにおいて、小規模農民の適応能力に関し、実態調査及びその分析、文献調査に引き続き取り組んだ。加えて、対処行動に関する研究を開始した。以下に実績を記す。 1. 農民の適応能力の実態調査は、食料生産に関する自然資源管理について継続した。 位置情報把握 : 耕地・放牧地・放牧経路・水場を計測した。 2. データ解析は、整理・分析を継続した。 3. 文献調査は、(1)砂漠化前線地域での土地利用変容や、(2)土地保有や土地争い解決に関わる法制度に関して継続した。 4. アフリカ半乾燥熱帯の食料生産における対処行動を理解するため、西部および南部アフリカでこれまで行ってきた食料安全保障に関する研究結果を比較検討した。 特に、採集活動の貢献に関して考察し、成果を公表した。その評価の1つとして、日本沙漠学会平成25年度奨励賞/片倉もとこ賞(2014)の受賞が挙げられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度から、食料生産における対処行動に関する研究に取り組み、成果公表を開始することができたため。 これで、目標に掲げていた、小規模生業民の適応能力、対処能力、再構築能力の全てに関し、順調に取り組めている。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度は、3つの能力(適応能力、対処能力、再構築能力)に関する実態調査、分析、文献調査を継続する。 また、比較検討のための他地域における実態調査も可能であれば開始する。
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Causes of Carryover |
平成26年度は経費の大半を海外調査のために支出したが、通貨の違いもあり、更に522円支出することは困難であったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度使用額は522円と少額であるため、平成27年度の使用計画は、これまでの予定を変更せずに執行する。
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