2016 Fiscal Year Annual Research Report
An attempt to improve low chemotherapy sensitivity of ovarian clear cell carcinoma
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25871147
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Research Institution | Sasaki Foundation |
Principal Investigator |
菊池 良子 公益財団法人佐々木研究所, 附属研究所, 研究員(移行) (80535063)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 卵巣明細胞腺癌 / CTGF / パクリタキセル / 蛍光標識二次元ディファレンスゲル電気泳動法 / Mascot解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度の実験で、卵巣明細胞腺癌細胞株でCTGFの発現の低い細胞株OVTOKO, OVMANAでは、高い細胞株KK, ES-2より、パクリタキセル感受性が低いことがわかっており、パクリタキセル感受性の低い細胞株OVTOKO, OVMANAで、パクリタキセル感受性の高い細胞株KK,ES-2より共通してタンパク質発現の高い4つのタンパク質スポットを蛍光標識二次元ディファレンスゲル電気泳動(2D-DIGE)法を用いて検出していた。今年度はこれらのタンパク質スポットについて、CBB染色で対応するタンパク質スポットを探したところ、4つのうち3つについて対応するタンパク質スポットがみつかった。この3つのタンパク質スポットを切り出して、In gel digestion法にてゲル内トリプシン消化を行い、得られたペプチド断片を質量分析計(MALDI-TOFMS)で解析し、Mascot解析を行い、対応するタンパク質を検出した。タンパク質スポット①からはunnamed protein product、スポット②からはラボネームprotein 1、スポット③からは glyceraldehyde-3-phosphate dehydrogenase, Chain A, AnnexinA2, Chain A, Crystal Structure of Human Mu_crystallin At 2.6 Angstromが検出された。ラボネームprotein 1は他の癌で抗がん剤耐性を引き起こしているとの報告があるが、卵巣明細胞腺癌ではその報告がなく、このタンパクの卵巣明細胞腺癌における抗がん剤耐性との関連を明らかにすることで、新たな卵巣明細胞腺癌化学療法感受性マーカーを同定し、分子標的治療で標的とすることによって卵巣明細胞腺癌の化学療法感受性を上昇させることができる分子を同定できる可能性が示唆された。
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