2014 Fiscal Year Research-status Report
瞬発的な筋力発揮能力向上の効果転移:筋-神経系の適応メカニズムを探る
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25871206
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
小林 雄志 熊本大学, 社会文化科学研究科, 特任助教 (50549491)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 筋力トレーニング / 力の立ち上がり / RFD / 効果転移 / 神経系の適応 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、筋力トレーニングにおけるトレーニング条件の違いが、瞬発的な筋力発揮能力向上の効果転移およびその筋―神経系の適応に及ぼす影響を明らかにすることを目的とし、特に本研究期間内では、瞬発的な筋力発揮能力向上の効果転移を応用したトレーニング・リハビリプログラムの作成等、実践への応用を考え、筋力トレーニングの重要なパラメータである①頻度、②期間、③強度の影響を中心に検討を行うものとした。 本年度は主に③強度に焦点を当て、高強度で短時間の筋力発揮を伴うトレーニングに関する影響を検討するための実験を行った。健常な高齢者を対象に、4週間・週2回のトレーニングを実施してもらい、トレーニング期間前後における筋力測定において、最大筋力や筋力の立ち上がり(Rete of Torque Development)の計測を行った、同時に主働筋群および拮抗筋群における筋活動量を表面筋電図(surface electromyography:EMG)を用いて計測した。更に、超音波画像診断装置を用いて、筋厚の測定についても計測を行った。これらのデータについては現在分析中であり、翌年度以降に学会発表や論文投稿を通して公表していくことを計画している。また本年度実施したトレーニングは比較的短期間かつ低頻度のトレーニングであったため、頻度を多くした場合や期間を長くした場合の検討を行うための実験を翌年度に実施する計画である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画していた実験に関してはおおむね順調に実行できている。
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Strategy for Future Research Activity |
実験に関して、トレーニング頻度を多くした場合や期間を長くした場合の検討を行うための実験を計画である。また、得られた成果を積極的に学会発表や論文投稿していく。
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Causes of Carryover |
実験期間が短く、被験者の方にはボランティアで参加していただき、研究協力謝金の支出が抑えられたため。また、本年度はデータ取得のみでデータ分析については翌年度に持ち越しとなり、データ分析協力者への謝金支出がまだ行われていないため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度では期間を長くした実験を実施する必要が生じたため、その追加実験の費用、データ分析および成果発表(学会発表、論文投稿)に充てる。
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Research Products
(3 results)