2014 Fiscal Year Annual Research Report
生理活性ペプチドを用いた拡張型心筋症の新規治療法の開発
Project/Area Number |
25871236
|
Research Institution | National Cardiovascular Center Research Institute |
Principal Investigator |
戦 冬雲 独立行政法人国立循環器病研究センター, 研究所, 流動研究員 (30616941)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | 分子心臓学 / 生理活性物質 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は拡張型心筋症(DCM)ノックイン(KI)マウスに対するグレリンの自律神経性作用機序の解明を行った。覚醒下において、マウス体内にテレメトリー送信器を埋め込み、心電図を長期間モニターし、心拍変動をパワースペクトル解析することによって、グレリンを投与したDCM KIマウスにおける心臓自律神経活動の変化を評価した。DCMマウスでは、ワイルドタイプ(WT)と比べ、交感神経活動の亢進と迷走神経活動の低下が認められたが、グレリン投与によりDCMマウスの交感神経活動と迷走神経活動はWTマウスとほぼ同じレベルまで回復した。このことから、DCM KIマウスに対するグレリンの治療効果は、心臓交感神経活性の抑制および心臓迷走神経の活性化が最も強く関与したと示唆された。
|