2014 Fiscal Year Annual Research Report
高等教育におけるサービスラーニングが地域社会に与える影響とその要因に関する研究
Project/Area Number |
25882002
|
Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
時任 隼平 山形大学, 小白川キャンパス, 講師 (20713134)
|
Project Period (FY) |
2013-08-30 – 2015-03-31
|
Keywords | 高等教育 / サービスラーニング / フィールドワーク / 地域住民による受け入れ / 地域愛着 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,大学によるサービスラーニングが地域社会に与える影響とその要因を明らかにする事である.山形大学で平成18年度から平成26年度まで実施されているサービスラーニング「フィールドワーク共生の森もがみ」を取り上げ,サービスラーニングを受け入れる事が地域住民にとってどのような意味があるのかを明らかにした. 平成26年度は,前年度に3つのプログラムを対象にした調査によって明らかとなったサービスラーニングが地域社会に与える影響「地域への想い」「学生に対する労働力としての期待」「地域経済への効果」を独立変数とし,従属変数である「サービスラーニング受け入れに対する意識」にどのような影響を与えているのかを調査した.具体的には,25のプログラムの受け入れ担当者161名を対象に質問紙調査を実施した.「地域への想い」の質問項目に関しては「選好」「感情」「持続願望」の3つの要素で構成されている地域愛着尺度を用いた.「労働力としての期待」,「地域経済への効果」については,学生を受け入れる事が個人と地域にとって影響があるのかを尋ねる質問項目を用いた. 調査の結果,「地域愛着(持続願望)」との間で正の影響が明らかとなった.また,地域愛着(持続願望)をもった住民がサービスラーニングを受け入れる際に,プログラム自体の受け入れ方にどのような特徴があるのかを追加で調査した.具体的には,9名のプログラム受け入れ担当者を対象に半構造化インタビューを実施してサービスラーニング受け入れの特徴を尋ね,修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチを使って分析した.その結果,「プログラムを既存の活動と融合」させて実施する事や,「学生に対する教育意識」が明らかになった. 総合考察として,定量的・定性的調査の結果明らかとなった知見を活動理論を使って整理し,過疎地域におけるサービスラーニング受け入れの活動システムを示した.
|
Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|