2014 Fiscal Year Annual Research Report
超臨界流体クロマトグラフィー質量分析を用いた大腸がん早期診断法の開発
Project/Area Number |
25882023
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
松原 惇起 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 薬剤師 (90709677)
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Project Period (FY) |
2013-08-30 – 2015-03-31
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Keywords | メタボロミクス / 超臨界流体クロマトグラフィー / 超臨界流体抽出 / 質量分析 / バイオマーカー |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度は、引き続き代謝物分析技術を構築し、主にオンライン超臨界流体抽出(SFE)システム構築に資する検討に取り組んだ。気体様の高い拡散性および液体様の物質溶解性を併せ持つ超臨界流体を用いたオンラインSFEシステムでは、抽出/分離/分析を一工程で行うことを可能であり、抽出物が酸素や光に触れることがないため、不安定な代謝物の分析に有用である。さらに、オンラインSFE-SFCは煩雑な前処理を必要とせず、分析の完全自動化が可能であることから、多検体連続分析が必要とされる臨床検体分析には理想的な手法である。試料としては侵襲度が低く保存運搬などの取扱いが簡便なことから近年注目されているろ紙血を用いることとし、各種分析条件の最適化や、生体試料への適用性を評価した。まずSFEによりどのような代謝物が抽出されるのか、抽出物をLC/MSすることにより調べた。SFEに用いる超臨界流体二酸化炭素は極性が低いとされるため、対象代謝物は脂溶性代謝物に限定されることが予想されたが、少量のメタノールを加えて抽出を行うことで、アミノ酸やベタイン、核酸関連代謝物などの水溶性代謝物に関しても抽出が行えることを明らかとした。次に、モディファイヤー、温度、圧力、ならびに、抽出時間などのSFEによる代謝物の抽出条件を最適化した。最後にヒトろ紙血清への適用性を検討し、SFEにより脂溶性、水溶性代謝物合わせて200種以上が抽出され、そのうち160種類以上の代謝物が安定に分析できることを示した。以上によりオンラインSFE-SFC/MS/MSによる全自動高精度メタボロ―ム解析システム構築の礎となるデータを蓄積できた。今後、本システムの発展により従来の代謝物情報とともに易分解代謝物、重要脂溶性代謝物などの情報を獲得し、治療効果予測や予後判定を含む新たながん早期診断法の開発へ向けた研究を行われることが期待される。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)