2014 Fiscal Year Annual Research Report
夜型生活に伴う乳がんリスク上昇を予防する食品因子に関する研究
Project/Area Number |
25882027
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Research Institution | University of Shizuoka |
Principal Investigator |
保田 倫子 静岡県立大学, 食品栄養科学部, 助教 (00707036)
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Project Period (FY) |
2013-08-30 – 2015-03-31
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Keywords | 夜型生活 / 光環境ストレス / PAI-1 / 時計遺伝子 / 体内時計 |
Outline of Annual Research Achievements |
PAI-1 は、プラスミノーゲンアクチベーターを抑制することで血栓形成を促すポリぺプチドであり、近年、乳がんの成長や転移に促進的に作用することが明らかとなっている(Tang et al., Biomed. Pharmacother., 2013)。一方、夜間の光照射による体内時計の攪乱により PAI-1 の遺伝子発現が増加する(申請者の所属研究室の榊原らによる未発表データ)よって、これらの知見に着目し、「夜型生活→時計遺伝子の調節変化→PAI-1 量増加→乳がんリスクの上昇」という仮説を立て、本研究ではまず、その第一歩として夜型生活がPAI-1に及ぼす影響について検討した。12時間ごとの明暗サイクル(ZT0-121:明期、ZT12-24:暗期、ZTは光などの環境因子で規定された日内リズムでの時刻を指し本研究では照明が点灯する時刻をZT0としている)で雄性C3H/Heマウス4週齢を4週間馴化後、ZT14に光(250ルクス)を曝露させ2時間後に再び暗期に戻した。血中PAI-1量は、ZT21での対照群に対して、ZT21での光曝露2時間群で有意に上昇した。血中コルチコステロン量は、光曝露による有意な変化が見られなかった。肝臓においてPai-1遺伝子は、ZT16とZT17での対照群の発現に対して、ZT16とZT17での光曝露2時間群の発現が高発現となった。心臓においては、Pai-1遺伝子は、ZT16とZT21での対照群の発現に対して、ZT16とZT21での光曝露2時間群の発現が上昇した。tPAは、ZT16での対照群の発現に対して、ZT16での光曝露2時間群の発現で0.62倍有意な減少が確認された。肝臓における時計遺伝子の発現についても検討し、Bmal1、Clock、Per2、Cry2について変化がみられた。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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