2014 Fiscal Year Annual Research Report
歩行周期類似の高周波電気刺激による歩行機能再建とその神経基盤の検討
Project/Area Number |
25882029
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
山口 智史 慶應義塾大学, 医学部, 特任助教 (20594956)
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Project Period (FY) |
2013-08-30 – 2015-03-31
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Keywords | 電気刺激療法 / 随意運動 / 相反性抑制 / 可塑性 / 脳卒中 / 歩行 / 下肢 / リハビリテーション |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度において,研究課題である歩行周期類似の高周波電気刺激による歩行機能再建とその神経基盤の検討について,発症後6か月以上が経過した維持期脳卒中片麻痺患者において,歩行周期に類似した高周波感覚刺激であるpatterned electrical stimulation(PES)と足関節背屈運動を組み合わせた前後において,脊髄相反性抑制への増強と持続の効果を検討した. 対象者7名に対して1週間以上の間隔をあけて2つの課題を実施した.課題1は,PESと足関節背屈運動課題,課題2ではPESのみを,それぞれ20分間実施した.評価は、ヒラメ筋H反射による条件試験刺激法を用いて,介入前,介入直後,10分後,20分後,30分後まで実施した.介入の結果,PESと足関節背屈運動課題において,20分後まで脊髄相反性抑制の増強が持続した.PES単独では,介入直後において,脊髄相反性抑制が増強した.さらに終了後20分の時点では,PES単独と比較して,有意に脊髄相反性抑制が増強した. 本研究の知見から,歩行などの運動に併せてPESを行うことで,PESによる脊髄相反性抑制の増強効果を持続させ,脊髄における可塑性が生じることが示唆された.この可塑性変化により,歩行能力向上が得られる可能性がある.今後,今回の課題研究で得られた知見をもとに,脳卒中患者や脊髄損傷患者において,長期的な歩行への効果を検討していく予定である.
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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