2014 Fiscal Year Annual Research Report
運動トレーニングが血管機能を改善するメカニズムにAdropinは関与するか?
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25882039
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
稗田 睦子 同志社大学, スポーツ健康科学部, 助教 (70707455)
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Project Period (FY) |
2013-08-30 – 2016-03-31
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Keywords | 血管内皮機能 / 運動トレーニング |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、糖代謝および血管機能に影響を与えると考えられている、Adropinという物質が肥満者における、有酸素性運動トレーニングでどのように変化するのか、また、有酸素性運動トレーニングによる血管機能改善とどのような関係があるかを解明することを目指している。 今年度は、実験動物を対象に、①肥満によるAdropin量の減少と血管機能の関係を調べる。②有酸素性運動トレーニングによってAdropin量が変化するかを調べる。③有酸素性運動トレーニングによる血管機能改善にAdropin量は関係しているか否かを調べる。 ことを目的に研究を行った。 まず、運動トレーニング介入を行う上で、重要なトレーニング条件の設定を行った。先行研究を調査し、実際に実験動物をトレッドミル上で運動を行わせたりすることで、運動頻度、運動速度、運動時間を決定した。その運動条件にて、実験の対象となる肥満モデル動物(ラット)に対し、有酸素性運動トレーニングを6週間行わせた。その後、運動トレーニングを行ったラットから血液を採取し、動脈や心臓など様々な臓器を摘出した。また、運動トレーニングの効果を比較対象するものとして、運動を行わせない同齢の肥満モデルラットと正常体重ラットからも血液と各種臓器を摘出した。運動の効果として、有酸素性運動トレーニングを6週間行った、運動群の肥満モデルラットは、非運動群の肥満モデルラットよりも体重が軽いことが観察された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究で重要となる、運動条件の設定並びに運動トレーニングを遂行することができたため。また、実験動物から解析対象となる血液や臓器を摘出したため。
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Strategy for Future Research Activity |
来年度は、実験動物から摘出した臓器と血液の解析を行う。得られたデータをもとに、運動とAdropinの関係を明らかにする。また、ヒトを対象とした研究にも着手する予定である。さらに、学会および研究論文上で本研究の成果を発表する。
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