2013 Fiscal Year Annual Research Report
アジア地域に適用できる衛星雨量プロダクトのリアルタイム補正手法の開発
Project/Area Number |
25882049
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Research Institution | Public Works Research Institute |
Principal Investigator |
上米良 秀行 独立行政法人土木研究所, 水災害・リスクマネジメント国際センター, 専門研究員 (50470125)
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Project Period (FY) |
2013-08-30 – 2015-03-31
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Keywords | 国際研究者交流 / インドネシア:ベトナム:フィリピン |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、地域や季節に応じて多様な降水形態をみせるモンスーンアジア地域に広く適用できるかたちで、国産の衛星雨量プロダクトGSMaPのリアルタイム補正手法を開発することである。今年度は、補正手法の開発に先立ち、インドネシア・ジャワ島中部(ソロ川周辺)、ベトナム中部(トゥボン・ヴザ川周辺)、フィリピン・ルソン島中部(パンパンガ川周辺)、日本の関東地方(利根川周辺)を対象に、雨量計・気象レーダーによる地上観測雨量及び河川水位・流量のデータを収集・整理し、品質検査に取り組んだ。データのみならず、観測指針や統計指針等の資料も併せて収集し、取得データの背景情報を整理した。以上を実施するために、インドネシア公共事業省、気象気候地球物理庁、及び技術評価応用庁、ベトナム水文気象局、及びベトナム国家大学ハノイ校、フィリピン大気地球物理天文局の協力を得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
衛星雨量の性能調査や補正手法開発に必要な地上観測雨量及び河川水位・流量データの収集・整理・品質検査は順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の計画通り、今年度収集・整理した地上観測雨量或は河川流量と直接・間接に比較することで、熱帯から中緯度にわたるアジアの複数地域において衛星雨量の性能を調査・把握する。また、補正に必要な地上観測雨量・河川流量データの取得状況・利用可能性に応じて使い分けることのできるように、衛星雨量の補正手法を複数開発する。
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