2013 Fiscal Year Annual Research Report
個人の代謝特性と食事摂取パターンが基質酸化量に及ぼす影響
Project/Area Number |
25882055
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Research Institution | National Institute of Health and Nutrition |
Principal Investigator |
安藤 貴史 独立行政法人国立健康・栄養研究所, 基礎栄養研究部, 特別研究員 (40710976)
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Project Period (FY) |
2013-08-30 – 2015-03-31
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Keywords | 基質利用量 / 朝食の影響 / 1食毎に異なる栄養素組成 / 代謝特性の個人差 / ヒューマンカロリメーター / physical inactivity |
Research Abstract |
本研究の目的は,身体の生理的特性と食事摂取パターン(1食毎の栄養素の変化や朝食の栄養素組成)がそれぞれ基質利用に及ぼす影響を調査することであった.この研究目的達成のため,検討課題を1)基質利用の代謝特性の個人差とその要因とは?、2)食事パターンが1日の基質利用や食欲変化に及ぼす影響は?3)個人の代謝特性を打ち消す,あるいは助長する食事パターンとは?,の3つを用意した.実際の実験は,1つの大きな実験をおこなうことでこれら全ての検討課題が達成出来るプロトコルを作成し,対象者は,対象者特性として糖負荷試験や有酸素性能力を評価する事前測定と,ヒューマンカロリメーター内で食事を摂取し基質利用等の評価する測定を別日に3試行おこなった.ヒューマンカロリメーター測定の食事摂取パターンは,3食普通食試行,朝高糖質食試行,朝高脂質食試行の3試行を用意した. 研究計画上,初年度は15名の測定を予定し,研究課題2の食事パターンが1日の基質利用や食欲変化に及ぼす影響について結論を出す予定であった.実際には,7名の同意書をとり,6名について実験を完遂することが出来た.同様のプロトコルでおこなった他の対象者のデータと合わせると,10名の対象者において実験が完遂しており,研究課題2について統計上耐えうると考えていた15名に足りていないが,予備的な統計処理をおこなうと,朝高糖質食試行と朝高脂質食試行の基質利用量に統計的に有意な差が検出されている.したがって,次年度は数名対象者を増やし統計上の安定性を高め,検討課題2について結論を出すとともに,検討課題1・3の検討をおこないたい.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
昨年度,最大15名の対象者において測定を予定していた. 実際には,7名の同意書を取り,6名の対象者について測定を完遂できた.同様のプロトコルでおこなった他の結果と合わせると,検討課題2はの目的は達成しており概ね順調であると判断している.
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は,数名対象者を増やすことで検討課題2に結論を出すことをまず初めにおこなう予定である.また,検討課題1を検討するための対象者数を再検討し,必要な人数について順次測定を進める予定である.
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