2014 Fiscal Year Annual Research Report
個人の代謝特性と食事摂取パターンが基質酸化量に及ぼす影響
Project/Area Number |
25882055
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Research Institution | National Institute of Health and Nutrition |
Principal Investigator |
安藤 貴史 独立行政法人国立健康・栄養研究所, 基礎栄養研究部, 特別研究員 (40710976)
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Project Period (FY) |
2013-08-30 – 2015-03-31
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Keywords | エネルギー代謝 / 基質利用量 / 栄養素組成 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,1)身体の生理的特性と2)食事摂取パターンがそれぞれ基質利用に及ぼす影響を明らかにし,最終的にはそれらの影響を包括的に検討することで,個人の特性にあわせた肥満・糖尿病予防のための食事摂取法の可能性を探ることであり,以下の研究課題を設けた. 課題1:家族に糖尿病既往歴を持つ対象者,もしくは一般成人男性において,基質利用量に違いがあるか,一過性(1食)の食事負荷試験や1日中(3食)摂取した時の1日の基質利用バランスに影響を及ぼすか検討する. 課題2:1食毎に変化する栄養素組成および朝食の栄養素組成が1日の基質利用量に及ぼす影響を調査する. 課題3:研究課題1で推定した個人の代謝特性と食事の摂取パターンの包括的検討をおこなう. 本研究では,健康な若年男性計14名(脱落者2名を含まず)において,①3食普通食試行②高糖質朝食・高脂質昼食・高糖質夕食(高糖質朝食)試行,③高脂質朝食・高糖質昼食・高糖質夕食(高脂質朝食)試行,の3試行における基質利用量を,ヒューマンカロリメーターを用いたランダム化クロスオーバー試験にて評価した.各研究課題の検討結果概要は次の通り.基質利用量はRQで示した. 課題1:3食普通食試行において,家族に糖尿病既往歴をもつ対象者と一般対象者における1日のRQに有意な差が見られ,一般対象者が低値を示した.課題2:3試行の1日のRQには,有意な差が見られず,1食毎に変化する栄養素組成が1日のRQに及ぼす影響は少ない可能性が示唆された.一方,朝食の栄養素組成は,1日のRQと有意ではないが正の弱い関係が見られ(危険率=0.07),朝食に脂質を多く摂ると1日当たりでも脂質を多く利用する可能性が窺えた.課題3:3食普通食試行では,1日のRQに有意な差が見られたが,高脂質朝食施行においては,1日のRQは有意な差が見られなくなったため,群間の影響が減弱したと考えられる.
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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