2014 Fiscal Year Annual Research Report
八重山諸島石垣島における台湾系集落の居住環境と空間構成原理
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25883010
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Research Institution | Kobe Design University |
Principal Investigator |
長野 真紀 神戸芸術工科大学, 芸術工学研究科(研究院), 助手 (10549679)
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Project Period (FY) |
2013-08-30 – 2015-03-31
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Keywords | 台湾系集落 / 石垣島 / 居住環境 / 空間構成 / 立地特性 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度は、6月から9月までの期間中に3回の現地調査と1回の文献調査を行った。現地調査では、集落に現存する台湾式住居(一條龍)の撮影及び実測を行い、室内の間取り、生活財の配置、周辺環境を記録し、当時の住まい方や生活環境について聞き取りをしながら記録を進めた。また、約55年前の名蔵・嵩田集落の住居分布地について当時の住民に実際に地図を指し示してもらいながら場所の確認を進めた。さらに、現在は市街に居住する集落出身者に寄留年、寄留の経緯、当時の生活の様子、現在までの居住環境の変遷、台湾の出身地、地域の伝統行事、疎開の時期、集落内の住居移動経緯について聞取り調査を行った。さらに、昨年度の清明節に続き、地域の伝統行事である8月の旧盆及び9月の土地公祭に参加し、ハレの日に見られる空間利用と伝統的儀式について撮影・聞取りを進めると同時に、石垣・台湾の研究関係者との交流を深めた。 文献調査では、6月に國立臺灣大學圖書館にて主に地理資料、日本統治下にアジアで暮らした沖縄移民や八重山文化に関する資料を収集した。さらに、7月・8月には石垣市役所市史編集課にて台湾系集落の寄留簿を閲覧し、居住地(寄留先)及び出身地(寄留元)等を確認する作業を行った。なお、個人情報のため写真撮影、複写は行わず、全て筆記による記録となり、個人が特定されない情報公開の方法を検討していくことを確認した。石垣市立図書館では、八重山開拓の歴史・生活、移民に関する既往研究・論文について調査を進めた。また、石垣市役所税務課資産税係にて、研究対象地の地籍集成図及び航空写真を入手し、那覇地方法務局石垣支局で旧土地台帳の閲覧・複写を行った。沖縄公文書館に保存されている旧地籍図との照合を進め、昭和30年代の土地の所有と現在までの土地利用の変遷について調べた。年度末には研究報告書をまとめ、研究者や地域住民にその成果を還元した。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)