2013 Fiscal Year Annual Research Report
中世後期・近世南アジアにおける信仰と倫理の相克:ガウディーヤ派を焦点に
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25884036
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
置田 清和 京都大学, 白眉センター, 助教 (70708627)
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Project Period (FY) |
2013-08-30 – 2015-03-31
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Keywords | 国際研究者交流・バングラデシュ / 国際研究者交流・ドイツ / 国際研究者交流・アメリカ / 外国文学(中・英・仏・独除く) / 思想史 / 南アジア近世史 / ヒンドゥー教 / サンスクリット |
Outline of Annual Research Achievements |
(1)ルーパ・ゴースワーミー著『ウッジワラニーラマ二』14章71節~131節と該当箇所の注釈書『ローチャナローチャニー』のテキスト校訂作業と英訳の作成を行った。この作業の為に週一回京都大学インド古典研究室の横地優子教授、Diwakar Acharya准教授、Somdev Vasudeva特別教授らとの研究会を開催した。また、『ウッジワラニーラマ二』1章20節~21節と該当箇所の注釈書の校訂版、英訳を修正した。 (2)京都大学、ミュンスター大学、ハイデルベルク大学で開催されたワークショップ、国際学会において研究成果発表を行った。 (3)ダッカ大学(バングラデシュ)において写本収集を行った。研究に必要な写本を4本デジタルイメージとして入手することができた。また、ダッカ大学において研究課題に関するインタビューを行った。 (4)ヴィシュヴァナータ・チャクラヴァルティー著『スヴァキーヤートヴァニラーサヴィチャーラ』pp.1-4の英訳を作成。 (5)ハーヴァード大学においてサンスクリット講読会を開催した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
(1)『ウッジワラニーラマ二』と『ローチャナローチャニー』の校訂作業に関しては、所有している写本全てをチェックことが出来なかった。反面、英訳作業に関しては研究会を通しておおむね予定通り進んでいる。 (2)ハーヴァード大学での講読会ではProf. Francis Clooney(ハーヴァード大学)、Dr. Jonathan Edelmann(ミシシッピ州立大学)、Dr. David Buchta(ブラウン大学)との交流を深めることができた。この講読会を通して『スヴァキーヤートヴァニラーサヴィチャーラ』の英訳を改善することができた。 (3)学会やワークショップでのプレゼンテーションを通して有益なコメントをもらうことができた。ハイデルベルクとミュンスターでの発表原稿は今後それぞれのパネル参加者の原稿と共に出版予定。 (4)ダッカ大学では研究に必要な写本を入手することができた。 (5)ダッカ大学で行ったインタビューを基に京都大学で開催されたシンポジウムおいて研究発表をすることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
(1)『ウッジワラニーラマ二』と『ローチャナローチャニー』のテキスト校訂作業と英訳の作成を続行する。 (2)ヴィシュヴァナータ・チャクラヴァルティー著『パラキーヤートヴァニルーパナ』の英訳。 (3)バラデーヴァ・ヴィディヤーブーシャナの『シッダーンタラトナ』の英訳を進める。 (4)京都大学文学研究科インド古典研究室との共催で第九回国際サンスクリット合宿を日本で開催する。
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Research Products
(7 results)