2013 Fiscal Year Annual Research Report
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25885032
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Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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| Research Institution | Hitotsubashi University |
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Principal Investigator |
外木 暁幸 一橋大学, 大学院商学研究科, 特任助手 (20709688)
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| Project Period (FY) |
2013-08-30 – 2015-03-31
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| Keywords | 経済理論 / POSデータ / 構造モデル / 在庫投資 / 価格変動 |
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| Research Abstract |
小売店の在庫投資と価格設定行動の構造モデルを構築し、POSデータでの実証分析の結果と比較したワーキングペーパー「The Relation between Inventory Investment and Price Dynamics in a Distributive Firm」を完成し、2013年8月4日にAsian Meeting of Econometric Society 2013（National University of Singapore）で報告した。また、8月10日にはSummer Workshop on Economic Theory 2013（北海道大学）で、9月15日には日本経済学会秋季大会 2013（神奈川大学）で報告し、討論者や議場から貴重なコメントを得た。現在、同論文はこうしたコメントを踏まえた改訂作業中である。
論文「Estimation of Inventory Prices from POS Data」については研究作業を継続中である。消費者物価指数の詳細品目のデータを用いたApproximate Factor Model推計との因子の同定では十分な結果が得られなかったが、今後は店舗数を飛躍的に増やしたインテージPOSデータを用いて研究を進めれば適切な結果を得られる可能性がある。
2014年1月には米国フィラデルフィアに米国経済学会年次大会に参加し、Imperial College of LondonのMcMahonの在庫投資の実証分析など最新の在庫投資研究の成果を聞き、議論することができた。
論文「在庫サービスにより効用を得る消費者と在庫投資を行う流通企業が存在する均衡モデル」については論文サーベイを初めて、理論モデルの検討中である。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
論文「The Relation between Inventory Investment and Price Dynamics in a Distributive Firm」を国際学会1つと国内学会2つで発表し、改訂に必要な知見を得られた。改訂作業も順調に進行している。「Estimation of Inventory Prices from POS Data」についてはワーキングペーパーの完成に至っていないが、分散不均一性を持つ近似的因子モデルを物価データに適用して推計する作業の中で問題点を発見できた。今後、より幅広い店舗データをもつデータセットで研究する予定である。在庫投資モデルを消費‐生産経済に一般均衡化した「在庫サービスにより効用を得る消費者と在庫投資を行う流通企業が存在する均衡モデル」についても研究を開始しており、当初の研究達成度に対しておおむね順調に進展している。
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| Strategy for Future Research Activity |
今後は2014年度の早い段階で「The Relation between Inventory Investment and Price Dynamics in a Distributive Firm」の改訂を終えて国際学術誌に投稿する。2014年5月にはインテージPOSを使って「Estimation of Inventory Prices from POS Data」のショートペーパーを執筆し、2014年8-9月には内外の学会にて発表する。現在、小売店の在庫、仕入れについてサンプルデータの提供についてのミーティングを進めており、今後の在庫研究に大いに利用する。また、インテージ社の協力で価格変動と消費税率引き上げ前後の駆け込み需要と買い控えの研究を開始しており、これも研究目的に照らして有意義な研究になる。
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