• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2014 Fiscal Year Annual Research Report

第二次世界大戦期における米国社会科学の戦時協力に関する研究

Research Project

Project/Area Number 25885060
Research InstitutionTokyo Metropolitan University

Principal Investigator

吉田 耕平  首都大学東京, 人文科学研究科(研究院), 研究員 (90706748)

Project Period (FY) 2013-08-30 – 2015-03-31
Keywords戦争と科学 / モラール / アメリカ史 / 社会科学史
Outline of Annual Research Achievements

本年度は、半月間のボストン調査を実施したうえ、別旅程で一か月間の訪米を行い、ワシントンDC、ボストン、ニューヨークの各都市圏にて史資料の探索と収集を実施した。これにより、第二次世界大戦の初期にニューヨーク都市圏とボストン都市圏それぞれで「ナショナルモラール」の推進を標榜する別個の組織が立ち上げられていった経過、ならびに両者の関係性と活動方針の異同について把握することができた。
具体的に、一度目のボストン圏調査では、ハーヴァード大学構内のハーヴァード大学アーカイヴズを訪ね、〈アメリカ防衛・ハーヴァードグループ〉およびその下位機関たる〈コミッティ・オン・ナショナルモラール〉の設立経緯と活動内容の全体像を明らかにする資料の所在を突き止めることができた。
続く三都市圏の調査では、ワシントンDCの連邦議会図書館で前年中に目星をつけていた資料を記録し、ニューヨークの公立図書館でも新たに戦時初期の経過に関わる資料を探し出し、〈コミッティ・フォー・ナショナルモラール〉の立ち上げから任務完了までに関わる資料群をカバーすることができた。さらに、ボストン近郊のハーヴァードを再訪し、既に所在を突き止めていた資料の記録を進めた。
これらの資料を総合して読み進めると浮かび上がるのは、ニューヨークの社会科学者ネットワークとハーヴァードの社会科学者ネットワークは、密接に連携しながら立ち上げられていた事実である。ところが、ニューヨークのグループは政府組織や学術会議との連携を模索し、ボストンのグループは学内の人員を吸収して巨大化していくという形で、全く異なる経過を辿っていった。しかし、さらに興味深いことに、いずれのグループも、マンモス化していく連邦政府の機構に組み込まれ、戦時体制の一翼を担っていったのである。

Research Progress Status

26年度が最終年度であるため、記入しない。

Strategy for Future Research Activity

26年度が最終年度であるため、記入しない。

  • Research Products

    (1 results)

All 2015

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] モラール強靭化の社会科学構想―Committee For National Morale2015

    • Author(s)
      吉田耕平
    • Organizer
      日本社会学史学会
    • Place of Presentation
      京都大学(京都市)
    • Year and Date
      2015-06-27 – 2015-06-28

URL: 

Published: 2016-06-01  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi