2014 Fiscal Year Annual Research Report
1歳6か月児健康診査において子育て支援をする心理職の役割
Project/Area Number |
25885072
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Research Institution | Shirayuri College |
Principal Investigator |
平沼 晶子 白百合女子大学, 文学部, 助教 (60709202)
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Project Period (FY) |
2013-08-30 – 2015-03-31
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Keywords | 1歳6か月児健康診査 / 心理職 / 役割 / 子育て支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は1歳6か月児健康診査における心理職の役割を明らかにして、地域に根差した子育て支援につなげることを目的とする。研究は2つの課題からなり、第1は1歳6か月児健康診査の中心にある保健師が心理職に求める役割を明らかにすること、第2は1歳6か月児健康診査を受診する養育者が心理職に求めている支援を明らかにすることである。平成26年度研究では、第2の課題を推進するために、A市において1歳6か月児健康診査を受診した子どもをもつ母親を対象に質問紙調査を実施し、子育て中の親が求める心理職の役割を検討した(有効回答数553)。 結果は以下の2点にまとめられる。第1に、対象者の約半数は子どもが1歳6か月頃に何らかの困りごとを抱えており、その内容は「子どもの成長」「子育てにおける悩み」「母親自身の問題」など多岐にわたっていた。そこでは個々のニーズに応じたきめ細やかな支援の必要性が示された。また、対象者の8割以上は直接対面して子育てについての相談や情報収集をしており、この割合はインターネットを利用した相談の比率と同程度であった。そして、対面による相談の利点として、個別に具体的な話ができることがあげられており、1歳6か月児健康診査における心理職の個別相談も子育て中の母親にとって有効に機能するものと考えられた。 第2に、1歳6か月児健康診査に従事する心理職の役割として、子育てにおける悩みを聞き相談にのるという母親への精神的な支援がもっとも求められていた。すなわち、子育てに伴う母親の悩みや不安を受けとめストレスの軽減をはかることの重要性があらためて示唆された。一方、1歳6か月児健康診査に心理職が従事していることへの認識が極めて低く、「心理職がいることを知らなかったために相談をしなかった」という回答が半数に及んだ。したがって、1歳6か月児健康診査に従事する心理職の存在を周知すべく、対応の必要性が示された。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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