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2013 Fiscal Year Annual Research Report

初等教育段階における「言語力」向上のための論理教育の教材および指導法の開発

Research Project

Project/Area Number 25885107
Research Category

Grant-in-Aid for Research Activity Start-up

Research InstitutionOsaka Ohtani University

Principal Investigator

竹歳 賢一  大阪大谷大学, 教育学部, 講師 (20712334)

Project Period (FY) 2013-08-30 – 2015-03-31
Keywords論理教育 / 数学教育 / 言語力
Research Abstract

「記号論理学」による推論形式を観点として,数学教育学会,日本数学教育学会などの発行されている研究紀要,書籍などにより,「論理的思考力」に関する先行研究について文献調査を実施して先行研究の成果と課題を検討した。その結果、初等教育段階では体系的な論理教育カリキュラムが提案された先行研究も有り一定の効果をあげていた。一方、幼児教育に関しては,体系的な論理教育はほとんど実践されておらず,幼・小学校の連携を図った教育実践は皆無であった。また,「言語力」教育について,教育実践を観点として我が国の動向についても探った。「言語力」に関する指導は,国語教育学からのアプローチが主であった。日本の国語教育においては,「情緒的な読解」に重きが置かれる傾向にあり「論理的思考力」の養成は弱いように思われる。「言語力」には「論理的思考力」が必要であり,教科の枠を越えて数学教育からのアプローチとして「論理的思考力」を鍛え,「言語力」の養成を図ることが期待できることがわかった。
5 歳児,小学校低・中・高学年児童における「論理的思考力」の認識調査を実施・分析を行うために,調査問題を作成して予備調査を行った。調査内容については,5歳児では「遊び」を通して「集合,否定」について,小学校低学年(2年)では「集合,否定,かつ,また」,小学校中学年(4年) では「全て,ある,推論形式」,小学校高学年(6年) では「推論形式,背理法」である。実施した予備調査の結果をもとに、問題修正等を行い本調査問題を作成した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

研究計画全体の進捗状況はほぼ予定通りである。研究成果発表については,実質,半年の研究期間であったため成果発表(所属学会では1月に発表申込、発表原稿提出のため研究開始から発表申込まで3ヶ月しか期間がなかった)できるだけの研究までは纏められなかった。今後、研究計画に沿って研究目的まで到達できる。26年度は秋の学会(平成26年9月)と春の学会(平成27年3月)に成果発表を予定している。

Strategy for Future Research Activity

予備調査をもとにして本調査を行い結果分析を行う。認識調査結果,先行研究からの知見を基に幼稚園5歳児クラス,小学校低学年,中学年,高学年を対象とする系統性のある本研究課題における教材・指導法を開発し教育実験を通して,その効果を検証する。教育実験では,以下のa)~d)の内容について行う。
a) 5 歳児・・・物語を園児に聞かせ,それを論理的に整理して絵に描かせる。
b)小学校低学年(2 年)・・・「集合,否定,かつ,また」に関する教材により論理についてまとめる。それを活用して,テーマを児童に与え,ワークシートを使い,物語を論理的に構成してお話作りをおこなう。
c)小学校中学年(4 年)・・・「推論形式」に関する教材により論理についてまとめる。それを活用して,児童がテーマを決めて,iPad(アプリケーション:key note)を利用してニュース番組を作成する。ワークシートを利用し,写真とテキストを考えて論理的にニュースを構成する。
d)小学校高学年(6 年)・・・ア)「推論形式,背理法」に関する教材により論理についてまとめる。それらを活用して,論理を駆使して推理小説を創作する。イ)数学的モデリングをおこない,作成した数式をiPad(アプリケーション:neu.calc)でプログラミング活動(論理的活動)をおこない問題解決に利用する

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Published: 2015-05-28  

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