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2013 Fiscal Year Annual Research Report

植民地台湾における実業補習教育と民衆生活について

Research Project

Project/Area Number 25885120
Research Category

Grant-in-Aid for Research Activity Start-up

Research Institution鈴鹿短期大学

Principal Investigator

勝間田 明子  鈴鹿短期大学, その他部局等, 助教 (00705246)

Project Period (FY) 2013-08-30 – 2015-03-31
Keywords植民地 / 台湾 / インタビュー調査 / 社会教育
Research Abstract

初年度である平成25年度は、台中・台南で日本語礼拝をおこなうキリスト教会に協力を依頼し、10月と3月にインタビュー調査を実施した。
特に10月はインタビューに応じて頂ける方々との関係構築を目的に渡航する等、この研究ではインタビューに応じてもらえる人との信頼関係を築くことを重視している。そして3月には台中在住の80代のご夫婦と、2度の食事をともにし、屋内で写真をみながら、また、公園を散歩しながら、当時の日本による教育や教職員に関する話を7時間に渡ってうかがうことが出来た。
当初の目的であった「実業補習教育」についてはほとんど情報が得られなかったが、公学校での学芸会や運動会など、学齢児童の保護者や地域住民を巻き込んで挙行される学校行事の様子やそのときの子どもたちや保護者たちの雰囲気、また教員が独自に行っていた上級学校への進学を目指す児童に対する補習授業のことなど、学校教育の周辺でおこなわれていたさまざまな教育実践についての生き生きとした記憶を語ってもらうことができた。
このような「語り」は、先行研究で解明されてきた「当時の出来事」に厚みを持たせるものであるとともに、日本の「植民地支配の今」をあらわすものであろう。このインタビュー調査は、歴史の事実を解明するというより、歴史とは何か、植民地とは何か、記憶とは何か、インタビュー調査で明らかになることは何か、という哲学的な問いを次々と発するものとなった。これら問いの発見が初年度の調査の重要な成果である。平成26年度に予定されている台南での調査とあわせて、それらの問いに何らかの答えを出していきたいと思う。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

初年度に予定していた学会や研究会での発表・論文執筆はできなかったが、1回の渡航予定を2回に増やして、現地でのインタビュー調査を主として研究を遂行することが出来たため。

Strategy for Future Research Activity

今年度は当初の計画通りに、台南でのインタビュー調査を目的として夏季に台湾への渡航を予定している。そこでの調査結果と前年度のインタビュー調査をあわせてアジア教育学会で発表し、そこでの議論を経て、学会紀要に論文投稿をおこなう。

URL: 

Published: 2015-05-28  

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