2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25888019
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
石塚 匠 宮崎大学, 医学部, 助教 (50700085)
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Project Period (FY) |
2013-08-30 – 2015-03-31
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Keywords | 核酸 / RNA / グアニン四重鎖 / テロメア / バイオテクノロジー |
Research Abstract |
本申請研究の目的は、限りなく天然に存在しうる修飾核酸を合成し、ヒトテロメア部位におけるグアニン四重鎖構造形成への影響を明らかにすること、またそれらの修飾核酸とテロメア関連タンパク質との結合能を評価し、生体内での機能解明につなげることである。現在まで申請書の予定通りに、グアニンの8位とリボースの2’位が酸素を介して環状となっている8,2’-環状グアノシンを含む核酸およびリボースの2’位と5’位の水酸基がホスホジエステル結合で連結された核酸の合成を達成するために、それぞれのホスホロアミダイト化合物の合成を遂行した。各反応条件を最適化しながら、それぞれ目的化合物の合成に成功した。またこれらのホスホロアミダイト化合物が核酸合成中に用いられる脱保護条件などで分解などはしないことも同時に検討した。その後、これらのホスホロアミダイト化合物を核酸オリゴの所定の位置に導入し、RP-HPLC精製後、MALDI-TOF MSによる質量分析により、目的の修飾核酸の合成を達成した。現在はその修飾核酸を用いて着目した修飾がグアニン四重鎖構造形成に及ぼす影響についてin vitroで評価中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の予定通りに目的のアミダイトモノマーおよび修飾核酸の化学合成を達成し、その修飾核酸を用いた物性評価について検討中である。
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Strategy for Future Research Activity |
目的の修飾核酸を用いた物性評価および構造解析について検討し、申請目標の達成を目指す。具体的な内容については、CDによるグアニン四重鎖構造形成の確認および熱安定性の評価、NMR測定によるグアニン四重鎖構造の構造解析、さらにテロメア関連タンパク質との結合能を評価することを予定している。
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