2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25889019
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
寺野 元規 東京工業大学, 理工学研究科, 助教 (90708554)
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Project Period (FY) |
2013-08-30 – 2015-03-31
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Keywords | 機械工作・生産工学 / 金属生産工学 / 結晶工学 / 精密部品加工 / 構造・機能材料 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は平成25年度に開発したバニシング加工装置を利用した実験を実施し,バニシング加工装置で導入したひずみが熱処理後の組織に及ぼす影響を調査した.まず,鉄系材料にバニシング加工により円周方向にせん断ひずみを導入した.加工にはNCフライスを用いる事により,加工条件(押込み量,加工時間)を制御した.その後,2回の熱処理により静的再結晶を引き起こし,結晶方位をEBSDで調べた.その結果,本バニシング加工では,1mm板厚に対し,表層から約100μm程度の深さまでせん断変形を導入できる事を確認した.また,熱処理(再結晶)後の粒径は,高温で焼鈍したため,1mm程度まで成長していた.EBSDによる結晶方位分析では,顕著な配向は観察できなかった.これは後述のせん断試験の結果より,導入した加工量が大き過ぎたためと考えられる. バニシング加工に加え,せん断加工も実施した.バニシング加工では定量的にひずみ量を測定する事が困難であるため,比較的容易に定量的にひずみ量を測定できるはずである.せん断降伏応力以下の加工力で,微小ひずみを導入し,その後の熱処理による粒成長,結晶方位を系統的に調査し,導入したひずみ量と熱処理による再結晶組織の関係を示した.この結果は,微小ひずみの方が大ひずみよりも結晶方位制御に適している事を示唆し,結晶方位制御の可能性を示した.
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)