2013 Fiscal Year Annual Research Report
ウェブハンドリング技術の高度化を目的とした基礎研究
Project/Area Number |
25889051
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
砂見 雄太 東海大学, 工学部, 助教 (10709702)
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Project Period (FY) |
2013-08-30 – 2015-03-31
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Keywords | トライボロジー / 設計工学 / プラスチックフィルム / 摩擦 / ロール・ツー・ロール / 静電気 / 湿度 |
Research Abstract |
本研究課題では、フィルムのようなフレキシブルな素材に印刷技術を用いて半導体,電池,センサなどを製造するプリンティッド・エレクトロニクス技術(以後PE技術)と上記製品の大量生産を可能とするロール・ツー・ロール方式を組み合わせてロール・ツー・ロール・プリンティッドエレクトロニクス技術の開発を目指すべく、ウェブハンドリング技術の一層の高度化を図ることを目的としている。平成25年度は、ウェブハンドリング技術で重要となるプラスチックフィルムと鋼ローラ間の静・動摩擦特性に及ぼす静電気の影響について周囲雰囲気を変化させて実験を行った。その結果、表面電位が静摩擦係数に及ぼす影響は小さく、一方で雰囲気湿度の上昇に伴って静摩擦係数は上昇した。また、膜厚さの薄いフィルムほどその影響が顕著であった。動摩擦特性については、静摩擦実験の結果とは逆に膜厚さが薄いほど動摩擦係数が減少した。 今後はフィルムと鋼ローラ間を実験および理論により可視化することでそれらのメカニズムについて検討していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成25年度に設定していたプラスチックフィルムと鋼ローラ間の静・動摩擦特性に及ぼす静電気の影響については実験的に検討し、その結果を得ることができた。また、得られた成果は学術雑誌への投稿(審査中)および学会等への発表などで報告している。
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Strategy for Future Research Activity |
今後はフィルムと鋼ローラ間を可視化し、湿度・温度、静電気などが摩擦特性に及ぼす影響について詳細に検討する。また、得られた知見を基に理論モデルの構築を行う予定である。上記内容と並行して、フィルム搬送時に生じるしわや蛇行といった不具合の防止法について検討する。
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Research Products
(9 results)