2014 Fiscal Year Annual Research Report
ウェブハンドリング技術の高度化を目的とした基礎研究
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25889051
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
砂見 雄太 東海大学, 工学部, 助教 (10709702)
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Project Period (FY) |
2013-08-30 – 2015-03-31
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Keywords | ウェブハンドリング / トライボロジー / 摩擦係数 / 湿度 / 静電気 / 表面粗さ / プラスチックフィルム |
Outline of Annual Research Achievements |
プラスチックフィルムのようなフレキシブルな素材に印刷技術を用いて半導体,電池,センサなどを製造するPE技術が近年注目を浴びている.また,近年上記製品を大量に製造することを目的として,ロール・ツー・ロール方式とPE技術を融合したロール・ツー・ロール・プリンティッドエレクトロニクス技術の開発が検討されている.しかし,本技術の確立には高精度印刷が要求されるため従来よりも極めて高いフィルムの搬送精度が求められる. 本研究では,ウェブハンドリング技術の一層の高度化を図ることを目的としている.そこで本課題では,プーリー法に基づく実験装置を恒温恒湿度下に設置し,静電気,フィルムの膜厚さ,張力,湿度,ローラの表面粗さがフィルムと鋼ローラ間の摩擦力に及ぼす影響について実験的に検討した. その結果,本研究で行った実験の範囲では静電気と摩擦係数に相関は見られなかった.一方で,湿度の上昇に伴い静摩擦係数は上昇し,メニスカス力の増加と同様の傾向を示した.また,ローラの表面粗さが小さいほど高い静摩擦係数を示し,その傾向は低張力時に著しく現れることがわかった.さらに,膜厚さの変化に伴い静・動摩擦係数が変化することを実験的に確認した. 上に示したように,これまでバルク同士では起こりえない摩擦現象が極薄プラスチックフィルムと鋼ローラ間で生じていることを実験的に確認した.これらの知見はウェブハンドリング技術の高度化に寄与するものである.
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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