2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25889056
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
野村 瞬 日本大学, 理工学部, 助手 (20705701)
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Project Period (FY) |
2013-08-30 – 2015-03-31
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Keywords | 地盤工学 / 汚染物質 / 移流分散 / 密度流 |
Outline of Annual Research Achievements |
複合的な要因によって発生する土壌汚染の適切な被害把握・リスク評価に向けた,飽和/不飽和地盤環境下における汚染物質の移動性評価手法の検討を検討した. 解析領域では地盤材料を土/溶液/溶解物質/空気混合対物質として捉え,従来の連続体理論に混合体理論を適用し,地盤変形-間隙流体(溶液および空気)移動-溶解物質輸送のモデルを構築した.構築した数理モデルを有限要素法へ昇華し,種々の構成材料同士の相互作用の検討を行った.また,研究の後半では溶液密度が周囲の間隙水に比して大きい場合,移動性にどのような変化が生じるか,物質のピエゾ水頭に関して整理を行い,連続条件式と輸送方程式を連立させ,汚染物質の運動予測モデルの検討を行った.構築した数理モデルを有限差分法へ適用し,二次元場における重力流の評価を行った.検討の結果,高密度溶液が周囲の間隙水を押しのけながら移流する様子を定性的に表現することができた. 実験領域では,一次元鉛直カラム試験器を作成し,地盤内流体の移動性評価を間隙水圧計,流量測定器によって計測した.実験の結果,流入・流出流量に応じて変化する地盤内圧力を適切に評価できることが明らかになった.一方で,高密度溶液で発揮される圧力増分が想定より小さく,圧力装置の装置の構成を見直すこととなり,高密度汚染物質の鉛直方向への移動性卓越に関しては,定性的な評価を行うに留まった.また,初期土槽作成時の間隙空気の封入,締固め時の圧力の局部集中による流水経路の局所化を取り除くことは難しく,内部不均一の担保に多くの時間を割き,構築した数理モデルとのキャリブレーション技術の構築以前に種々の困難があることが明らかとなった.
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)