2014 Fiscal Year Annual Research Report
Membrenome創薬 ~膜の認識・融合・制御を達成するDDSの創成~
Project/Area Number |
25889065
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Research Institution | Nara National College of Technology |
Principal Investigator |
林 啓太 奈良工業高等専門学校, その他部局等, その他 (10710783)
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Project Period (FY) |
2013-08-30 – 2015-03-31
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Keywords | vesicle / self-assembly / drug delivery system |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は1.非イオン界面活性剤Span 80 (sorbitan monooleate)を基本とし,リン脂質である1,2-Dipalmitoyl-sn-glycero-3-phosphocholine (DPPC)を添加することで膜特性の異なるベシクル(薬剤カプセル)を調製すること,そして2.これらベシクルに,がん細胞を選択的に認識するリガンドをベシクル表面に修飾し,より効率的に封入薬剤をがん細胞へと送達することを目的としている.昨年までの検討により,膜特性の異なるベシクルの調製に成功している.本年度では,これらのベシクル表面に,がん細胞を標的するリガンドであるConcanavalin A (ConA)を修飾したベシクルを用いて薬剤送達効率の検討を行った.ConAはDPPC-N- Hydroxysuccinimide (DPPC-NHS)を用いてベシクルに修飾した.さらに蛍光プローブとしてRhodamine-PEを添加した.これら蛍光ラベル化ConA修飾ベシクルをマウス骨肉腫細胞(LM-8細胞)に添加し,その送達効率について議論した.まず,ConA修飾の有無による送達への影響を検討したところ,ConAを修飾することで,送達効率の向上が確認された.この結果を基に,DPPC添加による送達への影響を検討したところ,DPPCを含まないSpan 80ベシクルの方が,より効率的に送達可能であるということが明らかとなった.以上の結果から,がん細胞を標的するリガンドの有無だけではなく,薬剤カプセル自身の特性も重要であることが明らかとなった.
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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