2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25891008
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
古舘 昌平 東京大学, 薬学研究科(研究院), 助教 (20713192)
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Project Period (FY) |
2013-08-30 – 2015-03-31
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Keywords | 神経幹細胞 / 細胞分裂 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、胎生期の神経系前駆細胞のなかでも「分裂頻度の低い」細胞が成体神経幹細胞の発生起源であることを証明することを目指した(目標1)。さらに、「分裂頻度の低い」神経系前駆細胞群はいかなる分子メカニズムで作り出されるのかの解明に取り組んだ(目標2)。目標1に関しては、胎生期の「分裂頻度の低い」細胞群のみを遺伝的にラベル・トレースすることによって、この細胞群が成体神経幹細胞の起源であることを厳密に証明しようとしている。平成25-26年度の活動によって、予備的な結果ではあるが、遺伝的ラベルに成功した。今後は、そのツールを用いた「分裂頻度の低い」細胞群の遺伝的ラベル・トレースの特異性や効率等をさらに評価・検討した上で、胎生期の「分裂頻度の低い」細胞群が本当に成体神経幹細胞の胎生期における起源細胞かについての検討を行なう。 二つ目の目標に関しては、平成25-26年度に「分裂頻度の低い」細胞群に特異的に発現している因子を決定した。具体的には、H2BGFPラベルとFACSを組み合わせる事によって胎生期の「分裂頻度の低い」細胞群とそれ以外の神経系前駆細胞をそれぞれ生きたまま単離し、各細胞群でのmRNA発現プロファイルをmicro ArrayとRNA-sequencingによって解析した。その結果、本研究で既に得ていた候補メカニズム(p57,Notchシグナル)に加えて、複数の候補遺伝子が得られた。現在はこれらの候補遺伝子の中から、特に未分化性維持因子や分化ポテンシャル等に影響を与えうる因子に候補を絞り、より具体的な機能解析を行なっている。例えば、「分裂頻度の低い」細胞群で発現が亢進している遺伝子X(Notchシグナルの構成因子)のノックアウトを行った。その結果、このことが成体神経幹細胞を減少させるという結果を得た。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)