2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25891021
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
|
Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
光増 可奈子 熊本大学, 自然科学研究科, 研究員 (00711839)
|
Project Period (FY) |
2013-08-30 – 2015-03-31
|
Keywords | シロイヌナズナ / ネコブセンチュウ / Giant Cell 形成 / 突然変異体 |
Research Abstract |
様々なシロイヌナズナ突然変異体の感染効率を測定するとともに、様々なGFP 等マーカーラインを利用して、センチュウ感染初期のGiant Cell 形成時にどのような分子イベントが起きているかを調査した。また、センチュウ過剰感染突然変異体の原因遺伝子の単離をめざした。 まず、既存の突然変異体を利用した感染効率の測定を行った結果、clv1, clv2突然変異体では、有意に感染効率の低下が認められ、clv3, bam1突然変異体では感染効率が上昇することが明らかとなった。一方、その他の突然変異体については、その感染効率が安定せず、有意な結果が得られなかった。このことから、25年度には、感染効率の検定法の確立、改良を行った。現在も改良を行っているところである。一方、GFPマーカーラインに関して、様々なGFPラインを用いた解析を行ったが、巨大細胞内でのシグナル観察が難しく、GUSレポーター遺伝子を用いた解析を行った。その結果、細胞分裂に関する遺伝子などの発現上昇が確認できた。 一方、線虫過剰感染突然変異体の原因遺伝子の単離は、現在進行中である。ゲノムシーケンスが終了したので、今後、マッピングを行い、原因遺伝子の単離を目指す。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
申請書に記載した内容について、全て研究を行う事ができた。しかし、その結果に関して、特に、線虫感染効率の検定が難しかったことから、その検定法の改良も行った。一方、GFPマーカーラインの観察も難航したが、GUSマーカーを用いることで、一定の成果が得られた。
|
Strategy for Future Research Activity |
25 年度の解析結果を基に、どのような分子イベントが行われているか予想し、特定のシグナル伝達系が推定できた場合はさらに、より多くの種類の突然変異体やマーカーラインを準備し、感染実験を行う。 また、25 年度に行わなかったカテゴリーの突然変異体やマーカーラインを用いた追加実験を行う。
|