2013 Fiscal Year Annual Research Report
農村共同体の社会ネットワークの果たす役割と農業投資行動に関する研究
Project/Area Number |
25892009
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
西原 是良 東京大学, 農学生命科学研究科, 研究員 (20714893)
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Project Period (FY) |
2013-08-30 – 2015-03-31
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Keywords | 社会ネットワーク分析 |
Research Abstract |
本年度の目的はデータの収集と理論モデルの構築であった。データの収集については、必要な文献の購入・収集を完了した。また、分析対象となるGISについて、ソフトとともにデータを購入した。調査対象地域は研究計画では愛知用水土地改良区としていたが、ほかに、比較対象として従来研究対象としてきた千葉県や山形県の土地改良区も含めてデータの解析を進めているところである。一方で、理論モデルの構築については、十分な成果を得られていない。この点については、平成26年度に繰り延べて研究を続けなければならないとかg萎えている。 農業用水路ネットワークの分析については、研究計画にある可視化と空間計量経済学的手法を用いた推計を進めることにしていた。現在、可視化と推計は終了しており、推計結果をもとに論文を作成中である。26年度はこの研究成果を公表することを第一の目標としていきたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
9月から特任研究員として東京大学で任用されたが、職務形態を裁量労働にしたところ、専従義務が週7日間で発生し、当該研究費を理由とする出張が不可能になった。そのため、現地で追加的な情報が収集できなかった。この点は26年度から任用形態を変更し、解決した。26年度は遅れを取り戻す形で研究を進めることが可能である。
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Strategy for Future Research Activity |
第一に、前述の農地貸借ネットワークに関する論文を完成・投稿することを目指す。次に、収集文献をもとに、協力ゲームの理論を用いた農業用水管理行動の理論的モデルの作成に取り掛かる。それをもとにした論文を作成し、公表することが第二の目標である。第三に、ネットワーク関係と投資行動との関連を考察することにしている。この点は、研究対象を含めて幅広く再検討し、実態調査等を行いつつ分析結果を公表することにしたい。
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