2013 Fiscal Year Annual Research Report
NISSIN Projectを用いた老化に関するα-Klotho蛋白質の影響解明
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25893003
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
鵜川 重和 北海道大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (40706751)
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Project Period (FY) |
2013-08-30 – 2015-03-31
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Keywords | 高齢者 / 長寿 / コーホート研究 / 生活習慣 |
Research Abstract |
背景と目的:近年、α-Klotho蛋白質は抗老化ホルモンの一つとして注目されている。しかし、ヒトにおけるα-Klotho 蛋白質の長寿との関係やα-Klotho蛋白質の増減に関わる生活習慣については不明な点が多い。本研究は、N市の65歳健やか健診をベースとし、10年間(1996-2005年)で約3,000名が参加した「NISSIN Project」コホート研究を用いて、①血中α-Klotho 蛋白質量がその後の死亡及ぼす影響の検討と②血中α-Klotho 蛋白質量に影響を与える生活習慣の検討を行うことで、α-Klotho 蛋白質の長寿マーカーとしての意義を解明することを目的とした。 方法:①死亡をケースとするケース・コーホート研究を行う②サブコーホート内で生活習慣とα-Klotho 蛋白質との関連を横断的に検討する。 結果:本年度はケースとサブコーホートを抽出したデータベースの作成とα-Klotho 蛋白質の測定準備を行った。サブコーホートは、血液検体が得られる対象者2,851名しコーホート登録年度と性別で層化し、各層で対象者の20%に当たる570名をランダムサンプリングした。さらに2013年末までに209名の死亡を確認し、ケースとして抽出した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究効率を上げるために、研究デザインの選定と対象者のサンプリング方法の検討に予想以上の時間を要した。そのために当初の計画よりもやや遅れたものの、対象者の選定とα-Klotho 蛋白質測定準備は完了しており、今後の計画への影響は最小限度に抑えられたものと考える。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究は、平成25,26年度の2カ年計画として開始した。平成26年度以降は、本研究を平成26-28年度 基盤研究(C) 「高齢者コーホートを用いた長寿に関連する血中マーカーの解明」(研究代表者:鵜川重和)に引き継ぎ、α-Klotho 蛋白質に加えて脂肪細胞の慢性炎症を引き起こすことでインスリン抵抗性を増加させ、ひいては糖尿病発症の原因物質としての役割を果たすとされるAngiopoietin-like protein 2 (Angptl2)も同時に測定することにより、α-Klotho蛋白質およびAngptl2の長寿マーカーとしての意義を解明する。
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Research Products
(1 results)
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[Presentation] Body mass index is a predictor for developing hypertension among the younger Japanese elderly: Findings from the New Integrated Suburban Seniority Investigation project.2014
Author(s)
Ukawa S, Tamakoshi A, Tsushita K, Wakai K, Ando M, Ohira H, Okabayashi S, Matsushita M, Zhao W, Oikawa J, Kawamura T
Organizer
Epidemiology and Prevention | Nutrition, Physical Activity and Metabolism 2014 Scientific Sessions.
Place of Presentation
Hilton San Francisco Union Square, San Francisco, U.S.A
Year and Date
20140318-20140321