2013 Fiscal Year Annual Research Report
口腔癌の頸部リンパ節転移を制御するmicroRNAの網羅的探索
Project/Area Number |
25893024
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
長谷川 正午 筑波大学, 医学医療系, 講師 (50361697)
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Project Period (FY) |
2013-08-30 – 2015-03-31
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Keywords | 口腔癌 / 頸部リンパ節転移 / マイクロRNA |
Research Abstract |
本年度は,口腔癌手術標本および口腔癌樹立細胞よりRNAを採取し、マイクロアレイを用いてマイクロRNAの発現を網羅的に解析した。 1) 口腔癌のFFPE 組織より,miRNeasy FFPE Kit(Quiagen)を用いてマイクロRNAを含む total RNAを抽出した。RNA抽出後のサンプルを吸光度測定に供したところOD260/OD280:1.1であり,現在,抽出の質を向上させるべく実験を継続している。一方,口腔癌樹立細胞からは,質の高い十分量のtotal RNAを抽出し得た。 2) 口腔癌樹立細胞から抽出されたTotal RNAを脱リン酸化・熱変性し、Cy3にてラベル化されたCTPを含むT4 RNAライゲース反応液で蛍光ラベル化されたマイクロRNA を合成した。合成したラベル化マイクロRNAはDNAオリゴプローブを網羅的で正確な検出が出来きるマイクロアレイにハイブリダイゼーションさせて蛍光を検出した。マイクロアレイスキャン画像よりシグナル強度を数値化し、得られたマイクロRNA発現データから発現変動を認めるマイクロ RNA をリストアップしたところ,マイクロRNAのmiR-205 5pの発現が転移性を有する口腔癌樹立細胞中において,有意に低下していた。今後は,転移性の細胞においてmiR-205 5pの発現解析を進めると共に同マイクロRNAが制御するmRNAの発現に関しても順次解析を進めていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
口腔癌のFFPE 組織よりマイクロRNAを含む total RNAを抽出した。現在,抽出の質を向上させるべく実験を継続している。一方,口腔癌樹立細胞からは,質の高い十分量のtotal RNAを抽出し得た。 口腔癌樹立細胞から抽出されたTotal RNAを脱リン酸化・熱変性し、Cy3にてラベル化されたCTPを含むT4 RNAライゲース反応液で蛍光ラベル化されたマイクロRNA を合成した。合成したラベル化マイクロRNAはDNAオリゴプローブを網羅的で正確な検出が出来きるマイクロアレイにハイブリダイゼーションさせて蛍光を検出した。マイクロアレイスキャン画像よりシグナル強度を数値化し、得られたマイクロRNA発現データから発現変動を認めるマイクロ RNA をリストアップできた。
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Strategy for Future Research Activity |
マイクロ RNA-メッセンジャーRNAペアリング解析 本研究ではメッセンジャーRNAマイクロアレイのデータとマイクロRNAマイクロアレイの発現プロファイルの関連付けを行い、データマイニングを効率的に行う。具体的には、頸部リンパ節転移に関連して発現低下しているマイクロRNAと発現増強しているメッセンジャーRNA、逆に発現増強しているマイクロRNAと発現低下しているメッセンジャーRNAをペアリングし、標的RNA候補を決定する(ペアリング解析)。
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Research Products
(2 results)