2014 Fiscal Year Annual Research Report
好中球とマクロファージの細胞間相互作用による自然免疫制御とその生物学的意義の解明
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25893051
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
小林 弘 東京大学, 医科学研究所, 助教 (30381487)
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Project Period (FY) |
2013-08-30 – 2015-03-31
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Keywords | 自然免疫 / 自己免疫疾患 / マクロファージ活性化 / 好中球 / 細胞接着 / IRAK-M / Caspase |
Outline of Annual Research Achievements |
自然免疫系が様々な疾患病態に関与することを示す知見が蓄積されてきた。我々は、肺炎における免疫炎症病態の解析から、好中球とマクロファージとの細胞間接着による新たな自然免疫活性化機構の存在を認識した。その細胞接着に伴うマクロファージ活性化の分子機構は、接着依存性に活性化したCaspase6により、マクロファージ抑制因子IRAK-Mの切断と、NF-kBへ活性化により齎される。本研究の目的は、この活性化経路の全容解明とその生物学的意義の探索であり、さらに感染症や自己免疫疾患における免疫炎症病態との関連を解明し、その新たな臨床指標や制御標的分子を見出すことである。本活性化経路に関わる細胞表面分子として、クロスリンク実験等では関連分子の候補を得て、その活性化経路との関連について解析を継続している。マクロファージ細胞内のシグナル伝達経路については、IRAKおよびCaspase分子およびその変異体の発現プラスミドの構築を行い更に解析中である。また、好中球と肺胞マクロファージとの共培養系で、上清中の液性因子をルミネックスで解析した結果、TNFα以外にNF-kBの標的遺伝子であるRANTESやMIP1aなどケモカインの産生を示すデータが得られさらに検討を行っている。また、リウマチ膠原病症例での肺病変における好中球接触に伴う肺胞マクロファージ活性化の臨床的意義については、気管支肺胞洗浄液および気管支洗浄液細胞を凍結保存し、十分な検体数が集積した段階で同時に解析する。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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