2013 Fiscal Year Annual Research Report
慢性鼻副鼻腔炎における樹状細胞の動態と病態生理への関与の解析
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25893056
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
籠谷 領二 東京大学, 医学部附属病院, その他 (90707762)
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Project Period (FY) |
2013-08-30 – 2015-03-31
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Keywords | 好塩基球 / 好酸球性副鼻腔炎 / CTスコア |
Research Abstract |
慢性鼻副鼻腔炎患者の鼻茸、及び非炎症性疾患の手術例から採取した鼻粘膜の検体を用いて、免疫組織化学染色を施行した。樹状細胞(fascin)、成熟樹状細胞(DC-LAMP)、マスト細胞(Mast cell tryptase)、B細胞(CD19)、T細胞(CD3)、Helper T細胞(CD4)、Cytotoxic T細胞(CD8)Regulatory T細胞(Foxp3)に関しては実行できた。好塩基球に関しては抗ProMBP1抗体を用いて実行できた。一方、当初の計画にあった樹状細胞のサブセット(plasmacytoid DC(マーカー:BDCA2)とmyeloid DC(マーカー:CD11c))とHelpter T細胞のサブセット(Th1細胞(マーカー:CXCR3)、Th2細胞(マーカー:CCR4))の染色は達成できなかった。また、Flowcytometryを用いた樹状細胞の活性化マーカー(CD86)の解析、遊走に深く関わるケモカイン受容体(CXCR4、CCR7)の解析は達成できなかった。 達成できた上記の免疫組織化学染色結果と慢性副鼻腔炎患者の臨床データを比較した。その結果、好酸球浸潤が一定以上の症例(いわゆる好酸球副鼻腔炎)の鼻茸組織内における好塩基球浸潤度と慢性副鼻腔炎のCTスコアによる臨床的重症度に正の相関があることを見出した。好酸球性副鼻腔炎は手術後再発率が高く、重症度を反映する新たなパラメータを得られたことは、意義があることと思われる。
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Current Status of Research Progress |
Reason
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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