2013 Fiscal Year Annual Research Report
超高圧重合による高靭性義歯用レジンのCAD/CAMへの応用
Project/Area Number |
25893068
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
村上 奈津子 東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (80706995)
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Project Period (FY) |
2013-08-30 – 2015-03-31
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Keywords | 義歯床用レジン / 超高圧重合 / CAD/CAM義歯 |
Research Abstract |
PMMA系義歯床用レジンの破折強度は十分ではない.CAD/CAM 技術の歯科利用が進む中で有床義歯への応用がやや立ち後れている原因の一つとして,技術に見合う優れた床用材料が得られていない事がある.床用レジンの破壊強度を改善する方法として,超高圧下での重合による高靭性の獲得が有効である.しかしながら,超高圧条件に見合う圧力や組成などは未だ明らかになっていない.そこで超高圧重合条件の最適化とCAD/CAM用ブロックとしての機械加工性を明らかにし,超高圧重合による高靭性レジンをCAD/CAMに応用するための基盤的な検討を行うことが本課題の目的である. 平成25年度においては,超高圧重合を臨床応用するにあたり,超高圧重合レジンの重合条件の最適化を行う事を目的とした.市販の義歯床用レジン,および試作レジンを用いて重合用試料を作製し,加圧装置には高静水圧印加処理装置を用いて,最大980MPaの超高圧下で重合を行った.重合後の試料は3点曲げ試験にて機械的特性の評価を行った.市販の義歯床用レジンには,加熱重合レジンと常温重合レジンを用いたが,いずれの試験においても,超高圧重合によるタフネスの増加傾向は認めたものの,弾性係数が減少するという問題点を残す結果となったが,その一方で高圧条件による分子量の増加を認めた.この高靭性の特徴を生かしたまま,弾性率の確保を目標とし,試作レジンを用い,高圧力条件違い,雰囲気条件の違いによる,分子量の変化および物性値の変化を比較検討する事で最適化を行っている. 今後,CAD/CAM用義歯としての機械加工性の評価として,CAD/CAM義歯床用レジンブロックの作成,被削試験および加工後の義歯床の適合試験を行う事を予定している.また,口腔内での義歯挙動を有限要素法に取り込み,力学的解析を行う事で,CAD/CAM義歯の設計の最適化を進めていく.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
超高圧重合の最適化を行うため,様々な条件での結果を得る事ができた.超高圧重合によるタフネスの増加傾向は認めたものの,弾性係数が減少するという問題点を残しているため,この問題点に対するアプローチを引き続き行っていく.
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き,超高圧重合レジンの最適化を行い問題点を新たな条件を用いて行って行く.また,CAD/CAM用義歯としての機械加工性の評価として,CAD/CAM義歯床用レジンブロックの作成,被削試験および加工後の義歯床の適合試験を行う事を予定している.また,口腔内での義歯挙動を有限要素法に取り込み,力学的解析を行う事で,CAD/CAM義歯の設計の最適化を進めていく.
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Research Products
(3 results)