2013 Fiscal Year Annual Research Report
在宅認知症高齢者に対するテレビ電話を用いた音楽療法に関する研究
Project/Area Number |
25893095
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
保利 美也子 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (70547562)
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Project Period (FY) |
2013-08-30 – 2015-03-31
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Keywords | 認知症 / 音楽療法 / テレビ電話 |
Research Abstract |
研究代表者は2007年からインターネットのテレビ電話を利用して、在宅生活をおくる認知症高齢者とその家族へのコミュニケーション支援を行ってきた。その経験を活かし、本研究では介入内容として音楽に焦点を当て、音楽療法士の監修の下、馴染みのある在宅空間での音楽療法的介入を行ってきた。音声と画像を同時に送受信できるテレビ電話の特性は、本研究を実施するのに最適のものであり、我々チームはテレビ電話における音声・画像情報の遅延に対しても工夫し、対面式により近い音楽療法的介入の実施を可能にした。 本研究での参加対象者は、認知症と診断されて通院治療中の高齢者で、介護者と同居しており、自宅においてインターネットのテレビ電話を接続し操作が可能な家庭とした。また必要に応じて機器の貸与と操作方法の説明を行った。介入は看護師である研究代表者が行った。対象者の選定は研究協力機関病院において行い、認知症の重症度で層分けし、割付を行った。群分けした介入方法の内容は、週1回約30分間のテレビ電話による音楽療法的介入を8週間行う群と、音楽CDの鑑賞を8週間行う群とした。音楽CDの介入を行ったのは研究代表者で、音楽CDは対象者の好みを音楽療法士が聞き取りを行い、オーダーメイドで作成した物を用いた。テレビ電話での介入を行う群にもオーダーメイドの音楽CDを作成し、各群共に自分の好きな時間に週1回以上の鑑賞を行い、鑑賞した時間を用紙に記入していただいた。各群の介入前後には認知機能テスト、認知症の行動・心理症状の程度等の測定を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度の目的は研究協力機関病院からの患者登録と音楽療法士との連携によりスムーズな音楽療法的介入への流れを確立し、テレビ電話を通した新たな音楽療法的介入を確立することであり、試行の上、音声と画像遅延の問題を減らした介入もできるようになり、概ね予定通りに進行しているといえる。
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Strategy for Future Research Activity |
初年度と同様に研究協力機関病院からの患者登録と介入を行い、データの収集と解析を進めていく。また、その結果を学会や論文により発表していく予定である。
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Research Products
(1 results)