2013 Fiscal Year Annual Research Report
コネキシンのヘミチャネルに着目した尿路上皮機能の日内変動の検討
Project/Area Number |
25893100
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
根来 宏光 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (80708595)
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Project Period (FY) |
2013-08-30 – 2015-03-31
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Keywords | 体内時計 / 尿路上皮 / コネキシン43 |
Research Abstract |
哺乳類では数多くの24時間周期の生理機能が、時計遺伝子による生物時計システムで制御されている。我々はこのシステムが膀胱にも備わっていることを初めて報告し、また動物頻尿モデルにおいて膀胱平滑筋におけるCx43の関わりを検討・報告してきた。 本研究では細胞間のギャップジャンクションの構成タンパクであるコネキシン43(Cx43)が、細胞表面にヘミチャネルを形成して細胞外にATPやPGE2などの分子を放出する経路となること、尿路上皮においてCx43のmRNAの発現が日内変動していることに着目し、尿路上皮さらには膀胱の機能が日内変動するメカニズムを研究し、夜間頻尿や夜尿症といった日内排尿リズムの破綻や未形成と考えられる病態のさらなる解明を目的としている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
我々はヒト由来の不死化した正常尿路上皮細胞(TERT)を使用し、Cx43とATP放出との関係を探るため、TERTにCx43のshRNAを導入した。
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Strategy for Future Research Activity |
まず前述した目的を達成するために、尿路上皮からCx43が形成するヘミチャネルを介してATPを放出するかどうかの実験を行う。CarbenoxoloneなどのCx43ヘミチャネル阻害剤を使用し、初代培養尿路上皮細胞、不死化尿路上皮細胞から放出されるATPの分泌量の変化を検討する。
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