2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25893108
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
大日 輝記 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (20423543)
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Project Period (FY) |
2013-08-30 – 2015-03-31
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Keywords | 皮膚科学 / 自己免疫疾患 / 類天疱瘡 / 遺伝子改変動物 / 糖鎖 |
Research Abstract |
平成25年10月から平成26年3月にかけて研究を行い以下の実績を得た。 1)質量分析を用いたヒトBP180分子の糖鎖修飾の解析 第1のプロジェクトでは、BP180抗体を用いたウエスタンブロッティングで、健常人由来表皮抽出物でBP180を検出できた。一方、類天疱瘡患者の水疱蓋由来表皮抽出物からはBP180を検出できなかった。従って、水疱蓋を用いた比較的非侵襲的な検体採取は無効であり、類天疱瘡患者由来BP180タンパクの回収方法に見直しが必要であることが明らかになった。続いて、2種類の抗BP180モノクローナル抗体を用いて免疫沈降法を行い、BP180分子を精製して、質量分析によるBP180タンパクの同定を試みたが、選択性が低いことと収量が低いためタンパクの同定に至っていない。細胞分画による膜分画の精製、また等電点分画による精製も試みているが、現在までBP180タンパクの同定に至っていない。 2)表皮特異的誘導性卵白アルブミントランスジェニックマウスの作製 申請者らは、Ivl 遺伝子のプロモーターの下流で卵白アルブミン (OVA) を恒常的に発現するトランスジェニックマウスをすでに作製している(未発表)。今回、第2のプロジェクトで、インボルクリン (Ivl) 遺伝子のプロモーターの下流で、表皮特異的なOVAの発現を後天的に誘導できる遺伝子改変動物 (Ivl-floxed stop-OVA tg) を以下の手順で作製している。まず、このマウスの作製に用いたコンストラクトを改変して新たなコンストラクトを設計、作製した。次に、マウス胚への導入を行い、遺伝子の改変に成功したマウスのコロニーから2系統を選択した。Cre リコンビナーゼによる誘導性の遺伝子組換えが設計通り起こるかどうかを確認するため、Cre リコンビナーゼを恒常的に発現するマウスとの交配を行った。プロジェクトは現在も進行中である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Research Products
(4 results)