2013 Fiscal Year Annual Research Report
C/EBP alpha による液性免疫制御機構の解明
Project/Area Number |
25893114
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
田中 伸弥 大阪大学, 免疫学フロンティア研究センター, 特任助教 (80462703)
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Project Period (FY) |
2013-08-30 – 2015-03-31
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Keywords | 濾胞T細胞 |
Research Abstract |
申請書で述べたように、転写因子C/EBPaは、他のヘルパーT細胞に比べて、Tfh細胞に高く発現している。前年度は、T細胞特異的C/EBPa欠損 (Cebpa cKO) マウスを用いた免疫実験を行った。Cebpa cKOマウスにおいて、濾胞T細胞 (Tfh)の産生には、野生型マウスと比べて、さほど変化は認められなかったが、これらTfh細胞由来のインターフェロン-g (IFN-g)産生が亢進していることが明らかとなった。また、このサイトカインで産生が促進されるIgG2抗体の産生増大が確認された。今年度においては、これらの知見を踏まえ、C/EBPaが、Tfh細胞において、いかにIFN-g産生を制御するのかについて、検討を行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
申請書の実験計画に記述した通り、前年度実施計画における、最重要到達目標は、Cebpa cKOマウスの液性免疫応答についての結果を得ることであった。実際に免疫実験を行い、C/EBPaが、T細胞において、どのように液性免疫を制御しているかについて、知見を得ている。よって、本研究課題は、目下順調に進行していると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
研究実績の項でも、記述したが、当研究計画は、順調に推移していると考えられる。今年度実施計画に、必要な実験材料、システムはすでに、準備が整えられており、今年度も申請実験計画に沿って、着実に計画を実行していく予定である。
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